オーディション発ボーイズグループの結成や活躍が盛んに 2021年は“戦国時代”へ突入?

 歌だけでなくバラエティやドラマなど、様々なところでボーイズグループのメンバーを目にする機会が多い2020年。ドラマや舞台の出演でジャニーズJr.時代から注目を集めていたメンバーを多く含むSnow ManやSixTONESといったジャニーズの新グループに加え、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE が所属していることで知られるLDHからも期待のグループが活躍中だ。また、ドラマや映画で圧倒的な演技力を披露し、あいみょんに楽曲提供を受けた「猫」でも話題になったDISH//・北村匠海。彼を筆頭に才能溢れるアーティストを擁する芸能事務所・スターダストプロモーションにも、ボーイズグループが多く見られる。

 彼らを含むボーイズグループが多く誕生し、音楽シーンをひっぱっていく存在にもなっている今、新たな誕生の仕方も注目される理由になっているのかもしれない。

 2004年にイギリスで始まったオーディション番組『The X Factor』が世界的に人気を集めたボーイズバンド・One Directionを生み出したように、まだ見ぬスターを発掘できる機会として知られるオーディション。日本では過去に『ASAYAN』などもあったが、こうしたオーディション番組や企画が近年再びアイドルブームの先頭に立つ存在になっている。

 K-POPのアイドル界でもオーディション番組からデビューするグループは多く、アイドルのオーディションブームはK-POPから流行に火がついたとも言えるだろう。その流れは、JO1を輩出した『PRODUCE 101 JAPAN』を皮切りに日本にも流れ込んできた。

 11月3日には、『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の開催が発表になり、現在参加者の募集がかけられている。アイドルに必要なボーカル、ラップ、ダンスの未経験者でも参加できるというのも最近のオーディション番組のポイントかもしれない。“原石”を探すことに重点を置いているという感覚がある。

 また、SKY-HIがマネジメント&レーベル会社「BMSG」を設立。「BMSG」の走り出しとして2021年デビュー予定のボーイズグループを決めるためのオーディションを開催することも発表し、オフィシャルサイトではすでに募集を開始している。

 オーディションに対する想いとして、「様々な現場で、様々な才能と触れ合ってきた10数年で分かったことがある。一つは、才能という物は至る所に落ちているということ。一つは、その才能は輝く場所と結びつかなければ誰にも知られず簡単に消えていくということ。」としているSKY-HI。そんな人たちが輝く場所やチャンスを作りたいという気持ちで今回の企画を思いついたようだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる