Sexy ZoneとジャニーズWEST、『紅白』出場が期待された背景 2020年の活躍ぶりから考える

 先日、『第71回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)の出場歌手41組が発表されました。今年デビューしたSixTONESやSnow Manをはじめ、ジャニーズからは計7組が出場します。『紅白』出場が今も昔も大変な栄誉である一方で、非常に限られた枠である以上、ジャニーズに限らず、出場が叶わなかった歌手やグループ、そしてそのファンにとって、期待が大きいほどその落胆の大きさも計り知れません。

 ジャニーズの中でも、2020年、売上も知名度も大きく伸ばしながら、『紅白』の出場が叶わなかったグループがあります。それが、Sexy ZoneとジャニーズWESTです。筆者の個人的な感想ではありますが、ネット上の反応を見る限り、今年の非常に目立った活躍ぶりから、『紅白』出場を期待する声もひときわ大きかったように感じられました。ここでは、Sexy ZoneとジャニーズWESTの2020年を、筆者の観点から振り返りたいと思います(本記事での個人の呼称は、筆者の親しみを込めて、「くん」にさせていただきます)。

 2020年のSexy Zoneと言えばやはり、松島聡くんが1年9カ月ぶりに休養から復帰したことがビッグニュースとして挙げられます。中島健人くんがKing & Prince・平野紫耀くんとダブル主演したドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)や、菊池風磨くんが体を張った笑いで強烈な印象を残した『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)など、視聴者の目に触れる機会をこの1年で着実に増やしました。そんな中での5人体制の復活は、新たにSexy Zoneに興味を持った人にとっても大きなきっかけとなり、結果としてグループとしての存在感を強く印象付けるものとなりました。

 一方、ジャニーズWESTの2020年は、元々、春の全国アリーナツアーに加え、夏にはグループ初となる東京ドーム公演を含む東阪2大ドームライブが開催される予定など、大きなステップアップが期待された年でした。結局ライブはコロナウイルス感染拡大防止のために中止となりましたが、その分、テレビ出演で大きな存在感を示しました。重岡大毅くんは、今年の『24時間テレビ43』(日本テレビ系)にメインパーソナリティーとして参加し、番組内で放送されたドラマ『スペシャルヒューマンストーリー「誰も知らない志村けん ―残してくれた最後のメッセージ―」』で主演を務めるなど、演技での活躍が目立ちました。また、神山智洋くんと藤井流星くんがダブル主演し、舞台化もされたドラマ『正しいロックバンドの作り方』や、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」から今年地上波放送となった番組『パパジャニWEST』(TBS系)、重岡大毅くん、桐山照史くん、濵田崇裕くんによるCM日本ハム「中華名菜」など、グループ・個人問わず、多くのテレビ出演を果たした1年となりました。

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