日向坂46 加藤史帆&齊藤京子、同じ方向に向かって手を取り合う“としきょん”コンビ グループを牽引する二人の功績

 10月3日に放送された、有吉弘行がMCを務める2時間特番『有吉大反省会』(日本テレビ系)にゲスト出演した日向坂46の加藤史帆と齊藤京子。テレビ番組をはじめ、雑誌、ラジオなど数々のメディアに登場し、グループの認知拡大に大きく貢献している2人だ。今回は“としきょんコンビ”としておひさま(※日向坂46ファンの呼称)に親しまれている、2人のこれまでの功績を振り返ってみたい。

日向坂46『ひなたざか』(TYPE-A)

 加藤と齊藤は共に日向坂46の前身グループ・けやき坂46の1期生として2016年5月にグループに加入。2人ともグループの中で歌唱力が高いことでも知られ、加藤は「男友達だから」、齊藤は「居心地悪く、大人になった」というソロ曲を歌っている。また、これまで日向坂46が発表した全シングル表題曲でフロントポジションを務めてきたという共通点もある。紛れもなく、パフォーマンス面で大きくグループに貢献している2人だといえる。

 そして、2人はファッション誌の専属モデルも務めている。加藤は2019年4月号から『CanCam』の専属モデルに就任、それから少し遅れること、2019年7月号から『ar』の専属モデルとして齊藤は誌面に登場した。グループの中でも比較的身長の低い方の齊藤だが、モデルに対する憧れの気持ちがあったようで、「日向坂にも専属モデルは5人いますが、密かに尊敬の気持ちがあったのでまさか私も加われるなんて本当に光栄です!!これを機に少しでも日向坂46という名前を知っていただけるようにしっかり貢献したいです!!」と、同年6月7日に更新されたブログに喜びを綴っていた。

 バラエティ番組では収録現場の空気を掴みながら、前のめりで企画に参加し、ガヤも入れる積極的な加藤に対し、齊藤は天然な魅力を随所で発揮する。冠番組『日向坂で会いましょう(以下、ひなあい)』(テレビ東京)でも数々の“お笑い名シーン”を生み出してきた2人だが、実は齊藤は「もっとアイドルらしい企画をやりたい」と強く望んでいるという点も面白い。野球やキン肉マンネタなど、番組MCを務めるオードリーに寄せたような企画が目立つことに対してストレートに不満をぶつけ、結果笑いが生まれるというケースがあったが、齊藤の天然さと芯の強さが生んだお笑い名シーンだったように思う。

 似ているようで異なる魅力を兼ね備える加藤と齊藤。しかし大きな共通点として挙げられるポイントがある。それはどちらも“日向坂46というグループを大きくしたい”という強い思いを抱えながら活動しているということだろう。欅坂46のアンダーグループ的な立ち位置からデビューした彼女たちは、なかなか握手会に人が集まらず、日の目を浴びない時期があった。事前にスタッフから知らされてないまま、けやき坂46 2期生メンバーが追加募集させることを知って、悲しさのあまりメンバーで衣装部屋に立て篭もるということもあった(齊藤は悲しさを通り越して怒っていたという/『日向坂ストーリー』より)。

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