THE RAMPAGE、『Mステ』3時間SP「FEARS」披露 感情揺さぶる歌唱、“静と動”の振付……パフォーマンスのポイントは?

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『FEARS』

 10月2日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)3時間スペシャルに出演が決定しているTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)。先ごろの配信ライブ『LIVE×ONLINE IMAGINATION』(9月19日)では迫力のステージで視聴者を魅了した彼らが、Mステでは9月30日にリリースしたばかりの新曲「FEARS」をパフォーマンスする。オンエア前に同曲の見どころを中心にチェックしてみたい。

 不幸を予言する新聞が深夜に届けられるという、不条理な設定に登場人物たちの愛憎劇が絡まる、今クール“最恐”のドラマ『恐怖新聞』(フジテレビ系)の主題歌に起用されている同曲。THE RAMPAGEのレパートリー中もっともダークな雰囲気をまとっており、メロディアスに聴かせることに振り切った作品とも言える。細部まで作りこまれたMVも話題となっており、すでに220万回再生を突破している。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE / FEARS (MUSIC VIDEO)

 “見えない存在への恐怖”や“孤独”を表現したという同曲のMVでは、ボーカル・川村壱馬の手錠や鎖、RIKUの心臓に穴が開いたようなボディペイント、パフォーマー・長谷川慎の背中の片翼など、それぞれが“何かからの抑圧”を象徴するようなモチーフとともに歌い踊る。歌詞と照らし合わせるとわかりやすいのだが、〈ある日突然当たり前が消えた瞬間を〉〈逢いたい人にさえ逢えない現実〉〈幸せな日々が 塗り替えられてく〉などといった表現について「(楽曲の)世界観としては世の中の状況(コロナ禍やSNSでの心ない言葉)と重なる部分もある」(川村)(THE RAMPAGE、逆境を乗り越えステージで掴んだ新たな可能性 ニューシングル『FEARS』に込めた想いを16人全員で語る)と同曲のインタビューでメンバーも語っており、2020年を表現した作品ともいえる。

 川村、RIKU、吉野北人のスリーボーカルの歌声にスポットを当てると、つぶやくように歌い出す川村、ため息交じりのRIKU、ファルセットを聴かせる吉野と、前半はこれまでとは大きく変化した日々を不穏なサウンドにのせて表現。この歌詞前半で提示される過酷な現実に、サビからはそれぞれが力強い歌声で“抵抗”していく展開がポイントといえる。先述のインタビューで「感情を揺さぶる歌い方を研究しました」(吉野)とのコメントがあったが、各サビ部分でのRIKUの生命力とスケール感に溢れた歌い回しや、〈匂いもしない さわれもしない/恐怖だけが嘲笑ってる〉の川村の震えるようなビブラート、吉野がラスサビ前に放つ〈負けはしないと誓う!〉のウェット感など、よりエモーショナルに魅せる3人の歌声に注目したい。

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