King & Prince『L&』初週55万枚でチャート首位 王道と攻めを兼ね備えた、新たなスーパーグループの象徴に

参考:2020年9月14日付週間シングルランキング(2020年8月31日~2020年9月6日)

 4週間前、初登場1位に輝いた米津玄師の『STRAY SHEEP』。その後は首位をキープし続け、今週も見事に5.0万枚のセールスを記録し、累計売上枚数も130万枚を超えました。初動のインパクトも凄かったけれど、今となれば射程圏内は150万枚か、もしやダブルミリオンはあるのか、と話題の中身が変わっていきます。コロナ禍でエンタメ業界の大打撃が目立っている昨今、これだけ景気がいい数字は心強いですね。

King & Prince こちらもすこぶる景気がいいようで。米津玄師を抑えて今週1位に輝いたのはKing & Princeの『L&』でした。セルフタイトルの1stアルバムも初週46.8万枚と素晴らしい記録でしたが、この2ndはなんと初週で55.5万枚! ちなみに、初週で50万枚を超えた作品は今年で3作目。BTS、米津玄師に続きKing & Princeがオリコンの歴史に名を刻みました。CDが売れない時代、なんていう常套句もここではふわふわと霧散していきます。

 さて、キンプリことKing & Princeについて。もともとジャニーズJr.時代から人気だったメンバーで構成されたサラブレッド。満を持してデビューした瞬間から、ジャニ好きに限らず、ローティーンからその母親世代までのハートを奪っていった白馬の王子様たちです(当時小4だった娘のクラスでは、女子の半数がキンプリ同盟を作り大騒ぎしていました)。あどけない少年の面影は残っていても、まだ育成途中、のちに意外なほど開花する逸材だった……みたいなメンバーが見当たらないのは凄い。5人ともアイドルとして“仕上がって”いるんですよね。すでに演技もトークも自己演出力も磨かれている彼らは、ジャニーズのたゆまぬ努力と洗練が結実したスーパーグループ。約30年前、小4の時にクラスの女子たちが光GENJIフィーバーに沸いたことを覚えている私からすれば……ものすっごい隔世の感!

 閑話休題。ともかく王道中の王道、選ばれしジャニーズ優等生のイメージが先行しているキンプリですが、『L&』を聴くと少し印象は変わります。基本的にはジャニーズらしい、歌とダンスの両方で魅せる爽やかな応援歌が多いのですが、シングル曲「Mazy Night」や、収録曲のひとつ「No Limit Tonight」は都会的かつ扇情的なダンスチューン。作曲者が複数いることや、レンジの広い音域で意識的にダイナミズムを作っているところなど、ジャニーズの伝統よりも、EDMやK-POPに近いものがあります。

King & Prince「Mazy Night」Music Video

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