JO1、デビューから2作連続シングルチャート首位に ジャンルを越境しながら最新のポップカルチャーを体現

 音楽的にも、『STARGAZER』は前作『PROTOSTAR』よりもダンスビートに傾倒しており、よりソリッドになっています。「OH-EH-OH」ではシンセベースが鳴り響き、「SO WHAT」はトライバルなビートに導かれていきます。「KungChiKiTa(JO1 ver.)」の808ベースサウンドは泥臭いほど。フューチャーハウスの「GO」、グルービーな「MY FRIENDS」も収録され、バラードは「Voice(君の声)」のみ。その「Voice(君の声)」にもラップも挿入されるなど、一筋縄ではいきません。

 独自の出自を持つJO1に、J-POPに新しい可能性をもたらしてほしい。聴きながら、そう願ってしまうのが『STARGAZER』でした。

JO1|『GO』 PERFORMANCE MOVIE

■宗像明将
1972年生まれ。「MUSIC MAGAZINE」「レコード・コレクターズ」などで、はっぴいえんど以降の日本のロックやポップス、ビーチ・ボーイズの流れをくむ欧米のロックやポップス、ワールドミュージックや民俗音楽について執筆する音楽評論家。近年は時流に押され、趣味の範囲にしておきたかったアイドルに関しての原稿執筆も多い。Twitter

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「連載」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる