稲垣吾郎&草なぎ剛&香取慎吾、それぞれのSNSでの表現スタイル 新しい世界を楽しむ3人の発信力

新しい地図 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が、SNSをスタートしてもうすぐ3年。始まりは、2017年11月2日に72時間生放送が行なわれた「稲垣・草彅・香取 3人でインターネットはじめます『72時間ホンネテレビ』」だった。その後『72時間ホンネテレビ』は、毎月第1日曜日のSNSバラエティ『7.2 新しい別の窓』(ABEMA ※以下『ななにー』)へと姿を変え、SNSシャッフルを経験。今では3人ともTwitter、Instagram、ブログ、YouTubeチャンネルを開設している。

 当初は、彼らがインターネット上で自ら情報を発信していることそのものが新鮮に映っていた。あれから3年で世界は大きく変わった。特に2020年には、新型コロナウイルスの影響によって、人と人との距離が大きく変化。対面時に気を配らなければならない今、3人も『ななにー』以外で揃うことはなかなか難しそうだ。そんな今だからこそ、彼らのSNSには1人ひとりのスタイルが色濃く反映されているように見える気がする。

人生=作品として、美しさを追求する稲垣吾郎

 稲垣のSNSから感じられるスタンスは多くの人がイメージする「稲垣吾郎」を壊さないこと。SNSをスタートしたからといって、ただプライベートの様子をさらけ出すのではなく、ファンの人が見たいと思っている稲垣吾郎と、自分自身が見せたいと思っている稲垣吾郎の、一致した部分をしっかりと見据えている。

 長年ミステリアスだと言われていた稲垣だが、私生活を感じさせる写真は披露するものの、その多くは部屋に飾られている花だったり、見た目にも美しい料理だったり……何を発信していくべきかを充分考慮されているのだ。

 それは、稲垣自身が「稲垣吾郎」という作品を仕掛けるプロデューサーであるかのよう。ものすごいスピードで大量の情報が駆け巡るインターネットの世界において、稲垣のSNSは日々の忙しなさを冷静に見つめ、じっくり語り合えるサロンといった雰囲気。生っぽい映像が残るYouTubeよりも、美しい瞬間を捉える写真をしっかりと味わえるブログやInstagramのほうが、彼には合っている。

 いい写真が撮れたときに、文章に綴る落ち着いたタイミングに、そっと更新される稲垣のSNS。自分の人生を、自分のタイミングで更新させていく、そんな優雅な生き方に憧れてしまう。変わらぬ価値観を大切にしながら、周囲の意見にブレることなく、マイペースを貫く。そんな「自分らしさ」を取り戻したい人にとって、稲垣のSNSは極上の癒やしになるはずだ。

飾らない自分で、人生を楽しむ草なぎ剛

 SNSをスタートするにあたり、それまでネットに対して取っていた慎重な姿勢を、一気に解放する必要があったのが、YouTubeを担当した草なぎだ。最初は生放送の中で撮影した映像をYouTube上にアップしていたが、人気YouTuberとのコラボ動画や、いわゆる「YouTuberらしい」様々な企画にも挑戦。試行錯誤を重ねていくうちに、見えてきたのは彼の飾らない姿を収めた動画が多く再生されているということ。

 ギターやファッションなど好きなことについて延々と話している動画、肩の力が抜けた適当さが微笑ましい料理動画が特にファンの心を掴んでいる。「2週間で10キロ痩せるダンス」と話題の『HANDCLAP』も「当たり前だろ」と率直なツッコミを入れていたのが印象的だった。チャンネル登録者数がなかなか100万人に届かないことを何度となくボヤき、そのカッコつけないカッコよさが、新たな魅力としてデジタルネイティブ世代からも人気を集めているようだ。

【HANDCLAP】2週間で10キロ痩せるダンスに初見で挑戦してみた結果www

 そして、Instagramでは愛犬クルミちゃんとその子犬たちの近況報告も。まるで自分の娘や息子のようにクルミちゃんたちの面倒を見てきた草なぎは、子犬たちの育児の大変さを『ななにー』でも切々と語っていた。うまくいかないことも包み隠さずに見せられる草なぎに、心の緊張を解かれるような気分になる人も少なくないはずだ。失敗してもいい、適当でもいい、自分が楽しいと思える今を追求していこう、そんなメッセージを彼のSNSからは感じ取ることができる。

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