チョコレートプラネット、四千頭身、オリエンタルラジオ藤森……瑛人「香水」、芸人の間でも人気の理由
〈君のドルチェ&ガッバーナの その香水のせいだよ〉というフレーズでお馴染みとなった瑛人の楽曲「香水」。2019年4月にデジタル配信された同曲は、リリースから1年ほど目立った動きは見られなかったが、今年春頃からTikTokで「香水」を使った動画が急増。すると、SpotifyやLINE MUSICといったサブスクリプションサービスで再生され、Billboard JAPANなどの音楽チャートで1位を獲得、8月にはサブスクリプションサービスの総再生回数が1億回を突破した。加えて、YouTubeに公開されているMVも再生回数9000万回以上を記録している(8月28日時点)。
「JC・JK流行語大賞2020年」上半期のヒト部門でも自身の名前が3位に入るなど、一大ムーブメントを巻き起こした瑛人。その活躍に一役買ったのが、芸人たちによるパロディ動画だった。最初に大きな話題を呼んだのが、お笑いコンビ・チョコレートプラネットによるMVの再現動画。この動画は長田庄平がファンから「瑛人に似ている」と指摘されたことをきっかけに作成したもの。瑛人扮する長田(肩幅が広いことから“瑛肩”と名乗っている)とダンサー役の松尾駿が出演し、歌はもちろん、カメラワークやダンスまで完コピしている。松尾がIKKOの姿で踊っている以外は特にボケることもなく、長田の歌唱力も完璧。同じくお笑いコンビ・アイロンヘッドの辻井亮平が再現したギターの技術も見事なもので、中には“口パク”だと勘違いした人もいるようだ。この再現動画は、YouTube公開からわずか2カ月で再生回数2000万回を達成。その勢いは衰えることなく、長田が自身のInstagramに瑛人とのツーショット写真を載せるなどの動きがあるたびに話題となっている。
また、“お笑い第7世代”として人気急上昇中のトリオ・四千頭身も「香水」をカバー。こちらはチョコレートプラネットの再現動画とは異なり、完コピしているわけではないが、注目されたのはツッコミ担当・後藤拓実の歌声だ。福岡出身のエンターテインメントグループ・よかろうもんもアカペラで参加し、メロディ自体は綺麗なのだが、清々しいほどに後藤が音程を外す。それでも本家のMVのように一点を見つめ、歌い続けるシュールさが視聴者の心を掴んだ。
さらに、オリエンタルラジオ藤森慎吾は「香水」にオリジナルのラップと、【個人的な感情込みで歌ってみた】という意味深なサブタイトルを添えてカバー動画を投稿。チョコレートプラネットの動画に比べて再生回数が少ないことから、自身が出演する『王様のブランチ』(TBS系)では毎回イジられているが、それでも450万回以上再生されている。ほかにもサビで「ドルガバ」と連呼するクセの強いココリコ遠藤章造と狩野英孝によるコラボや、“カラオケ100点おじさん”と本気でコラボしたトレンディエンジェル斎藤司のMV風映像など、芸人がこぞって「香水」をパロディ。こうしたパロディ動画を機に「香水」を知ったという人も少なくないだろう。