23rdシングル『だってだってだって』インタビュー
NMB48キャプテン 小嶋花梨に聞く、結成10周年の現状とグループの未来
リアルサウンドでは8月19日の23rdシングル『だってだってだって』のリリースを記念して、2回にわたりNMB48のメンバーインタビューを掲載。ダブルセンターを務める梅山恋和と山本彩加へのインタビューに続き、今回はNMB48のキャプテン・小嶋花梨が登場する。
コロナ禍の中、結成10周年を迎えようとしているグループへの思いと不安。キャプテンとして、5期生として、小嶋花梨として、彼女は想像もしていなかった壁にぶつかりながらも、日々葛藤し続けている。インタビューから感じられるのは、グループへの人一倍強い愛と責任感。「孤独を感じている」と話す小嶋だがファンも、メンバーも誰もが彼女のひたむきな努力を認めている。前回のインタビューで、梅山と山本がかけた小嶋への言葉と合わせて読んでほしい。10周年、そして、その先に広がるグループの明るい未来が見えてくるはずだ。(渡辺彰浩)
オンラインだからこそ、無観客だからこそ感じたファンとの繋がり
ーー少し遅くなってしまいましたが、21歳のお誕生日(7月16日)おめでとうございます!
小嶋花梨:ありがとうございます!
ーー21歳になった心境はいかがですか?
小嶋:普段は直接ファンの方とお会いしてお祝いしていただく機会があったんですけど、今回はそれがなかったので寂しい気持ちもありました。今、この状況だからこそ配信でたくさんお祝いしていただいて、21歳になったんだなとしみじみ感じています。20歳から21歳までが、本当にあっという間だったのと、自分の理想の21歳とはかけ離れているので少し焦っていますね。もっとしっかりしているつもりだったんですけど、思ったより自分は子どもだと思うので……。今年は20歳の一年よりいろんな意味で大人になれるように、成長していきたいなと思っています。
ーーあっという間だったというのは、それほど濃厚な一年だったということですよね。
小嶋:そうですね。はじめの半年ぐらいはたくさんライブをさせていただいて、このコロナの状況になってからも、なんだかんだあっという間に時が過ぎたので、気づいたら21歳になっていました。
ーーファンやメンバーのみなさんからもメッセージをいただいたんじゃないですか?
小嶋:TwitterやLINEで、たくさんのメッセージをいただいて、ファンの方とも『オンライン個別お話し会』をしているので、オンラインでケーキを用意してくださったり、後ろの背景を使ってハッピーバースデーのお祝いをしてくださったり。逆にいつも以上にたくさんお祝いをしてもらっている気分になりました。
ーー7月20日にはオンライン生誕祭が開催されました。6月にはNMB48劇場『冠ライブ』もありましたが、無観客の劇場で公演をする感覚はどうですか?
小嶋:普段の公演はファンの方のコールあってのものですし、私たちもファンの方に思いを伝えるためにステージに立っているので、それが画面越しとなったらまた違ったりもするんですけど、私は無観客だからこそ出来る公演にしようと思ったんです。ソロ公演は自分なりにかなり工夫したので、無観客だからこそ『冠ライブ』をやろうと思えたし、ファンの方に少しでも楽しんで欲しいと思って挑戦出来たので、私なりに満足しています。
ーー公演での工夫というのは?
小嶋:普段だったら客席は絶対に使えないですし、客席目線からカメラを撮ることが出来ないんですね。それをファンの方目線でカメラを置くことによって、ファンの方が実際に公演を観ている目線を作り出せました。VRを観ているような感じです。今、ファンの方は劇場に行きたくて仕方がないと思うので、その劇場に入るところから退場するところまで全てを撮影しました。
ーー無観客だからこそ出来る演出を施したんですね。
小嶋:あとはステージに私が一人ぼっちだと画的にも面白くないなと思ったので、自分のソロのMVを作って、それを2曲流しました。人が少ないところに撮影に行ったり、映像を編集したり、それも時間がある今だからこそ出来たことでした。
ーー冒頭でも話題に挙がっていた、自粛期間にスタートした『オンライン個別お話し会』ですが、実際に会う握手会とは違うものですか?
小嶋:オンラインなので、時差があったり難しい部分もあるんですけど、職場の休憩時間に少し抜け出して会いに来てくださる方とか、北海道から沖縄、韓国などの遠方のファンの方も来てくださっています。これって普段の握手会では出来ないことですし、会場に行くまでの交通費も必要がない。握手会がまた始まったとしても、オンラインでのお話し会が一部だけ入っていてもいいくらい、これからも続けるべきなんじゃないかと思っています。直接会えないのは寂しいですけど、言葉を交わせるだけでも嬉しいですもん。
ーーファンの部屋を覗き見する感覚でもありますよね。
小嶋:そうですね。面白かったです。私のグッズをおうちに飾っていただいているのを初めて確認出来たので、こんなに私のことをおうちの中でも大切にしてくれてるんだと思うとすごく嬉しくて、毎回ワクワクしていました。
ーー自粛期間が始まってNMB48はYouTubeチャンネル『難波自宅警備隊』でいち早くステイホームでの取り組みを発信していました。緊急事態宣言が出されたのが4月7日、第1回目の配信が4月9日ですので、かなり迅速だった印象です。
小嶋:何かしなきゃという思いはあったので、早い段階から配信が出来たのは良かったなと思っています。ファンの方もずっとおうちにいる分、「配信をしてくれただけで本当に毎日楽しかった」って言ってくださっていたので、よかったと思いました。
ーー趣向を凝らした様々な配信がありますが、小嶋さんが印象的だった回はありますか?
小嶋:ここ最近、後輩の南羽諒と河野奈々帆と中野未来の3人とすごく仲が良くて、このメンバーで配信上でドッキリをしました。クールぶる奈々帆に3人でドッキリを仕掛けてみたという内容で、観ているファンの方にもそれは伝えずに、一緒に騙されてもらったのですが、すごく好評でしたね。