AKB48、NMB48、乃木坂46……“原点回帰”のアイドルなぜ増加? 各グループの共通点を考察

 2019年に入り、原点回帰を謳うアイドルグループが増えている。

乃木坂46『夜明けまで強がらなくてもいい』(通常盤)

 NMB48が2月にリリースした「床の間正座娘」は、白間美瑠をセンターに、デビュー曲「絶滅黒髪少女」をオマージュした20thシングル。乃木坂46が9月4日にリリースした24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」の5タイプのジャケット写真は、「雨をめぐる5つのストーリー」をキーワードに、原点回帰が心掛けられている。そして、AKB48が9月18日にリリースする56thシングル曲「サステナブル」も同様。作曲に井上ヨシマサ、MV監督に高橋栄樹、振付に牧野アンナといったAKB48の代表作を手がけてきたクリエイターが集結し、MVも「言い訳Maybe」のパロディを始め、王道シチュエーションと呼べるAKB48の歴史が詰まった演出が多く見受けられる。

 それでは、なぜアイドルグループは原点回帰をするのか。2019年における、NMB48、乃木坂46、AKB48に共通していることは、エースの卒業だ。NMB48にとって、「床の間正座娘」は山本彩の卒業後初めてのシングル。乃木坂46の「夜明けまで強がらなくてもいい」は、桜井玲香の卒業を受け、キャプテンが秋元真夏に引き継がれる節目のシングル。AKB48「サステナブル」はAKB48グループとして指原莉乃が最後にセンターを務めたシングル曲「ジワるDAYS」に続くシングルである。

 「床の間正座娘」のフロントメンバーには、5期生からシングル選抜常連となっている山本彩加、梅山恋和、上西怜の3人が参加。そのほか、「夜明けまで強がらなくてもいい」は4期生から遠藤さくら、「サステナブル」は指原の継承者であり新星エースと呼ぶに相応しい矢作萌夏がセンターに抜擢。各グループが今後を担うメンバーをフロントメンバーにしていることも共通している。

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