関ジャニ∞、シングル『Re:LIVE』に詰め込んだファンへの愛と絆 苦労と努力で関西ジャニーズの道を開拓

 〈何度でも立ち上がって〉ーーイントロを設けず、のっけから強い言葉をぶつける。相手の気持ちを慮り、寄り添いつつも足を止める様子がない。疾走感に溢れるサウンドに、前のめりで、遠くまで声が届くように歌う。

関ジャニ∞

 関ジャニ∞44枚目のシングル『Re:LIVE』が8月19日に発売された。表題曲の作曲はzero-rockが手掛け、作詞はEight × Eighter。関ジャニ∞とファン(Eighter)が外出自粛期間中に紡いだ言葉によって完成した。

 12年ぶりとなる47都道府県ツアーをスタートさせ、20公演を終えたところで新型コロナウイルスの影響が振りかかった。一部公演の中止を決断した関ジャニ∞。ところが、ただ待ちの姿勢ではなく「Re:LIVE Project」を始動。Eighterから歌詞に使用する言葉を募ると、たった一週間の募集期間で4万通以上の応募があったという。歌詞の1番を関ジャニ∞が作成し、2番をEighterの言葉を基にして紡いだ。

 全部で4形態ある『Re:LIVE』。過去にリリースした楽曲を新たに5人でアップデートする「Re:8EST Project」もスタートさせ、通常盤カップリングには「オモイダマ」、「前向きスクリーム!」のRe:8est editionも収録されている。

 12月28日までの期間限定盤が2種あり、期間限定盤A(20/47ツアードキュメント盤)には3時間25分に及ぶツアードキュメント映像が、期間限定盤B(20/47ツアーライブ盤)には、47都道府県ツアー『UPDATE』愛媛公演、高知公演を収録したBlu-rayがそれぞれ付属する。これまでのツアーをまとめたライブ映像作品として販売することもできたはずだろう。それもBlu-ray盤というものありがたい。3,000円でこんなに充実した内容にしてくれるのか……。CDジャケットにもさりげない仕掛けがあり、絆も愛もギュギュっと詰め込んだギフトのよう。

 初回限定盤に付属する「Re:LIVE Project」のドキュメント映像には、リモートで集結した5人の姿があった。

 2020年4月20日。大倉忠義の声でプロジェクトの趣旨が語られ、続いて5人が登場。画面左上には、白壁をバックに白地に柄入りの半袖シャツ姿の大倉。お隣はギンガムチェックのシャツ姿の安田章大。背後に映るギターが期待を裏切らない。その隣は丸山隆平、ややサイドからのアングルで、ヘッドフォンをして時折スマホをチェックする視線に渋さがある。丸山の下には、横山裕。いつもの美肌も頬がほんのり赤くて愛らしい。ロゴを挟んで左下には、赤いTシャツ姿でちょっぴり髭が伸びた村上信五。メンバーも世間と同じようにステイホームをしていたのだ。

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