『アイマス』シリーズ、Trident、平野綾……独自のユーモアセンス光るヒゲドライバー楽曲の魅力

 Pastel*Palettes(『BanG Dream!』)の氷川日菜役や、オルタンシア(『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』)の伊津村紫役などで人気の声優・小澤亜李と結婚したことを発表した、ミュージシャン/音楽クリエイターのヒゲドライバー。リズムゲームでも人気の「回レ!雪月花」をはじめ、高橋李依が歌った「Stay Alive」や『アイドルマスター』シリーズなど、キャラクターソングを数多く手がけていることでも知られている。本稿では、ヒゲドライバーがこれまでにどんな楽曲を手がけてきたのかを振り返りながら、その音楽性の魅力を考える。

リズムゲームとの相性は抜群

『ヒゲドライバー 4UP』

 ヒゲドライバーは、家庭用ゲーム機に内蔵される8bitの音源チップを使った、チップチューンと呼ばれるサウンドを得意とすることで知られている。原点となったのは2008年にニコニコ動画で発表した楽曲「Hello Windows」で、Windows XPの効果音だけで作った楽曲としてネット界隈で話題となった(結婚後、同曲の映像には「結婚おめでとう」の文字が追加され、8月19日現在まで170万回以上の再生数を記録)。これまでに『ヒゲドライバー4UP』などのオリジナルアルバムをはじめ、『オバケものがたり』などのコンセプトアルバム、さらにトリビュート盤やベスト盤など数多くの作品がリリースされている。そうした自身の楽曲制作と並行して行われているのが楽曲提供であり、ゲーム、アニメ、声優、アイドルなど提供先の幅広さと同時に、チップチューンとはまた違った表情を見せる、多彩な音楽性にも驚かされる。

 ヒゲドライバーの楽曲は、ハイスピードのビートと早口の歌い回し、癖になる繰り返しのメロディが特徴とされている。その筆頭が、冒頭でも少し触れたTVアニメ『機巧少女は傷つかない』(2013年)EDテーマとして、同作のキャラクター=いろり(茅野愛衣)、夜々(原田ひとみ)、小紫(小倉唯)によるユニット=歌組雪月花が歌った「回レ!雪月花」だ。『BEMANI』シリーズや『CHUNITHM CRYSTAL PLUS』など多くのリズムゲームにも実装され、可愛らしい歌声とは裏腹に高速メロディで多くのゲーマーを苦しめてきた超難度の楽曲だ。

 この「回レ!雪月花」を代表に、キャラソンやゲーム関連楽曲において、その独自のユーモアセンスを発揮した楽曲でファンを楽しませてきた。それだけにリズムゲームへの登板も多く、スマートフォンゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)に収録された「あんきら!?狂騒曲」は、ハードコアなイントロやセリフを交えた怒濤の展開が特徴の、キラキラポップなアイドルソング。諸星きらり(松嵜麗)、双葉杏(五十嵐裕美)によるでこぼこユニット=あんきらが歌っている。

【アイドルマスター】「あんきら!?狂騒曲(M@STER VERSION)」(歌:双葉杏、諸星きらり)

 『アイドルマスター』シリーズでは他にも、シャイニーカラーズが歌う爽やかで青春感いっぱいのギターロック「シャイノグラフィ」や、切なさ溢れるダンスチューン「Dye the sky.」を手がけており、さらに『デレステ』では神谷奈緒(松井恵理子)、荒木比奈(田辺留依)、安部菜々(三宅麻理恵)による虹色ドリーマーが歌う、明るく元気なナンバー「オタク is LOVE!」などもヒゲドライバーが手がけており、人気を博している。

【アイドルマスター】「オタク is LOVE!(M@STER VERSION)」(歌:荒木比奈、神谷奈緒、安部菜々)

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