THE RAMPAGE 最年長のLIKIYAと最年少の後藤拓磨、究極の連携プレーで守るグループのアイデンティティ

RAMPAGE LIKIYAと後藤拓磨の連携プレー

後藤拓磨

 また、2018年には、メンバーからの指名を受けた後藤が、4thシングルの表題曲「Fandango」の振付を制作。振付に関しては、どの楽曲の振付もある程度形になったところでLIKIYAによるチェックが入るそうで、「Fantango」や後に振付をした「Move The World」も、もれなくLIKIYA総監督の監修が入っている。以前筆者は、後藤拓磨について紹介するコラムで「個性派メンバー揃いのTHE RAMPAGEにおいて、後藤がとくに秀でていると言えば、あらゆるものを自分の糧とする吸収力」(引用:THE RAMPAGE 後藤拓磨、最年少ながらグループのアイデンティティを守る存在ーー趣味だったカメラで“愛の伝道師”に)と分析したが、言い換えれば、後藤はすごく素直な性格だと言えるだろう。実際、後藤自身も「(振付に関して)LIKIYAさんに確認した際、いつも言ってくださるのは、「どこか1ヵ所頭に残るポイントがあるといいね」っていうこと」(引用:TVfan)と語っており、たとえば「Move The World」のサビの振付が「過去の楽曲の要素も取り入れながら、新しい要素として、ダブルレインとかサンダークラップっていう必殺技みたいなのが、ポイントポイントで散りばめてあって(笑)。(中略)“あっ、この動きはアレだ!”ってわかってもらえるようになっている」(引用:『OUT of MUSIC vol.64』)というように、後藤が考える振付にはキャッチーな動きが多く取り入れられている。その素直さが、後藤がメンバーから“たっくん”と呼ばれ愛される理由であり、“たっくん”と“LIKIYAパパ”という、ある種親子のような、兄弟のような関係性が成り立っている理由なのだろう。

 LIKIYAが自分の持つスキルや知識を惜しみなく伝え、それを後藤が素直に受け止めて、自分のフィルターを通して発信していく――。THE RAMPAGEのファッション担当としてビジュアル面でもヒップホップを表現していく後藤拓磨と、ヒップホップミュージックやダンスに造詣が深いLIKIYAによる究極の連携プレーが、“ヒップホップで大暴れするTHE RAMPAGE”のアイデンティティを守っている。

■斉藤碧
エンタメ系ライター。
ダンス&ヴォーカルグループ、アイドル、ロック、ヴィジュアル系、俳優などジャンルレスで執筆中。V系雑誌「Stuppy」では編集も担当。
Twitter:@stmdr38

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