Mrs. GREEN APPLE、東京事変、flumpool……活動休止や解散を経て、完全復活遂げるバンドの活躍

 7月8日。Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)が活動休止と所属事務所からの独立を発表した。2019年後半から2020年にかけて約8万人を動員したアリーナツアーを成功させ、Spotifyなどのサブスクリプションサービスのランキングでは複数の楽曲が上位にランクインし続けている。まさに人気絶頂期ともいえるタイミングでの活動休止に多くのファンが衝撃を受けた。

Mrs. GREEN APPLE – Theater
Mrs. GREEN APPLE『5』

 同日にベストアルバム『5』をリリースしているミセス。最後に収録されている新曲「Theater」のコーラスには鈴木福と鈴木夢の兄妹やsora tob sakanaの神崎風花など同じ所属事務所の人物だけでなく、バンドのマネージャーやスタッフも参加している。ベストアルバムはメジャーデビュー5周年を記念したものと思われていたが、ファンや関係者に向けて感謝の意味も含んでいる作品かもしれない。

 しかし、ミセスの活動休止の発表は過去に休止を発表したバンドとは少しだけ違う。再開に向けてのプランも同時に発表しているのだ。今回の活動休止を「フェーズ1完結」と表現し「Project-MGA」というプロジェクトを発足、協力してくれるクリエイターやスタッフを募集することで「フェーズ2」として再開することを約束している。今まで誰もやったことがないような新しい取り組みを行うのではと期待できる。活動休止の発表で、これほどまでに今後のプランを伝えるバンドは過去にいなかった。

 活動休止や解散をしたものの、再開し活躍しているバンドは他にもいる。東京事変は2020年1月1日に公式サイトで「再生」が発表され、新曲「選ばれざる国民」の配信開始と全国ツアーを行うことを発表し、話題になった。新型コロナウイルスの影響でツアーは東京国際フォーラム公演以外は中止になってしまったが、EP『ニュース』を発売し、『ミュージックステーション』に出演するなど活発に活動している。バンドとして完全復活したのだ。

The Lower Classes

 東京事変は再開することを以前から公表していたわけではないが、活動再開までに様々な伏線を張り巡らせ、再結成のために準備をしていたという見方もある。東京事変や椎名林檎は、閏年に活動に関わる重要な出来事や変化が起こっているのだ。

 東京事変がデビューしたのは2004年。2008年の1年間のみバンド活動を控え、椎名林檎のソロ活動が中心になる。そして2012年には解散した。2016年には椎名林檎名義ではあるが「ジユーダム」に東京事変の第2期メンバーがレコーディングに参加し、『NHK紅白歌合戦』でも椎名林檎のバックバンドに東京事変のメンバーが参加している。そして2020年にはバンドの活動再開である。また椎名林檎の公式カレンダーが例年翌年の3月末までになっているものの、2019年のカレンダーは2020年2月で終わっていたことも、2020年2月29日に東京事変がライブで“再生”したことへの伏線だと言われている。活動再開に向けてヒントを出し続け、入念に準備をしていたことがわかる。おそらくミセスも東京事変のように入念に準備を進めつつ再開するのではと思う。

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