YOASOBIに続くブレイク株に? 自作小説×音楽で注目の放課後爆音少女・みるきーうぇいとは
2020年の音楽シーンに大きな変化が生まれている。インターネットを軸としたアーティスト・YOASOBIの躍進だ。YOASOBIは、小説をモチーフに音楽を制作するクリエイターユニット。小説が持つ世界観を楽曲で相互補完することで相乗効果となり、さらに奥深いエンタメ体験を与えてくれる。
そんな中、YOASOBIがブレイクする以前から歌詞が持つ言葉の可能性に着目し、自作小説×音楽×映像というスタイルで活動する、みるきーうぇいをご存知だろうか? 小説と音楽で制作者が分かれているYOASOBIとは異なり、みるきーうぇいはアーティスト自身が小説を執筆。自身の楽曲をモチーフにした半自伝小説『放課後爆音少女』は、小説投稿サイト『LINEノベル』にて月間ランキング1位を獲得するなど、音楽はもちろん、文学でもその才能を発揮している。
そもそも、みるきーうぇいとは、“アッパー系メンヘラ”を表現するリアルと共感が魅力のロックバンドだ。メンバーは伊集院香織、ただ独り。しかし、ライブでは3人組として鮮烈な演奏を奏でる。作品の根幹にあるのは、伊集院香織の心にある“大人になるのはもうやめだ”という叫び。本人の実体験から生み出されるリアルな魂の叫びが高い文章力により実体化し、同じような経験のある若い世代を中心に絶大な支持を受けている。
自身でショートストーリーを描き、それに主題歌を付けて発信する……“音楽と小説の融合”を生み出す新たなアーティスト像。伊集院香織名義で2019年に発表した『放課後爆音少女』は現在、『note』や『小説家になろう』、そして『カクヨム』、『エブリスタ』、『NOVEL DAYS』など主要小説投稿サイトへ投稿され、今も読者の輪を広げている。