伊藤美来に聞く、年齢を重ねる中で育まれる表現と変わらないもの 「誰かのためになっていることが一番嬉しい」

伊藤美来に聞く、年齢を重ねる中で育まれる表現と変わらないもの 「誰かのためになっていることが一番嬉しい」

 伊藤美来が、最新シングル『孤高の光 Lonely dark』を6月17日に発売する。表題曲は、前シングルに続いて、テレビアニメ『プランダラ』第2クールのオープニングテーマを担当。物語が過去編へと突入し、そこで展開される登場人物・リヒトーや陽菜たちのドラマに寄り添った楽曲となっている。

伊藤美来 / 孤高の光 Lonely dark(TVアニメ「プランダラ」第2クールオープニング・テーマ)(Short Ver.)

 一方のカップリング「Sweet Bitter Sweet Days」は、女の子の日常を描いたポップソングに。2ndアルバム『PopSkip』にも表れていたが、年齢を重ね、大学卒業といった人生のトピックを通過する中で、歌詞のテーマやサウンドの幅も広げている伊藤美来。インタビューでは、同シングルの制作エピソードと共に、昨今見られる音楽性の拡張、シンガーとして一番大切にしているものについて話を聞いた。(編集部)

一番の変化は周りの人に素直に頼れるようになったこと

ーー2019年のワンマンライブの模様を収めた映像作品『ITO MIKU 5th Live Miku’s Adventures 2019 〜PopSkip Life〜』がリリースされたばかりですが、改めて同公演を振り返ってみて、どんなライブになったと感じますか?

伊藤美来(以下、伊藤):とにかく幸せなライブでした。アルバム『PopSkip』をひっさげてのライブだったので、その世界観を表現しつつ伝えたいことを伝えられたんじゃないかなと思います。新曲の初披露も多かったので、めちゃくちゃ緊張したのを覚えています。

ーー伊藤さんはデビュー以来、これまでバースデーライブを含め単独公演を重ねてきましたが、今回の5thライブで自分の成長や変化を感じた部分を挙げるとすれば?

伊藤:一番の変化は周りの人に素直に頼れるようになったことです。前までは単独公演って孤独だ……って思っていました。ソロってことは私が一人で頑張らなきゃって。でもそれではただ辛いだけで(笑)、何年も面倒を見てくれてるスタッフさんにちゃんと頼っていいんだって気づきました! 今回の5thではそれでとてもやりやすかったです。

ーー自分一人で抱え込むことなく、伸び伸びと楽しめるようになったんですね。伊藤さんにとって「ライブ」とは、どんな場所になっているのでしょうか。そこで得られる気持ちや経験が、自分の力になっている?

伊藤:曲を制作してる期間から披露するまでって結構長い間が空くのですが、その間「ライブではどうしようかな」「お客さんは曲のどこを楽しみにしてるかな」って予想するんです。そしてライブで実際に歌ってみて、一緒に楽しんでその曲が完成すると思っています。それを感じた瞬間は幸せだし、この曲のいいところ全部届けたい! って気持ちでいっぱいになります。お客さんからもらうエネルギーもものすごくて、終わった後には私が幸せな気持ちでいっぱいになるくらいです。

ーー伊藤さんは今ソロデビュー4年目、今年10月には5年目に突入しますが、近年の活動を見ていると、今は「アーティスト」としての方向性がより明確になっているように感じます。アーティスト活動に対する意識に変化はありますか?

伊藤:「こんな楽曲が欲しい」や「これをやってみたい」など意欲的に音楽に関わりたいと思うようになりました。昔はほんとに何も分からなかったので! 私の楽曲では、曲を「身近」に感じて欲しいと思っています。リアリティのある歌詞の曲が多いので、日頃生きている中で共感してもらえたり、はっと何かに気づいたりしてもらえる曲であれば嬉しいです。

ーーでは、逆にデビュー当初から変わらず持ち続けている、アーティスト活動における信条は?

伊藤:聴いてくれる人のために歌うことです。アーティストによってそれぞれかと思いますが、私の原動力は少しでも喜んでもらえることや、パフォーマンスを見てもらって楽しんでもらうことです。ありきたりな言葉っぽくなってしまって悔しいですが、自分のためよりも誰かのためになっていることが一番嬉しいんです。「みっくの曲でがんばれる!」なんて言われるのが嬉しくて、それが日頃のモチベーションになっています。

素直に楽しんでもらえるポップスを作りたい

ーー気持ちがまっすぐ伝わる、素敵な言葉だと思います。伊藤さんは2ndアルバム『PopSkip』に関するインタビューなどで「ポップス」に対する思いを語られていましたが、ご自身が思う理想の「ポップス」とはどんなものですか? 

伊藤:難しいですね……(笑)。詳しい専門的なことはあまり分からないのですが、体を動かしたくなるような、感情がぐるぐるするような、自然と安心するような……うーん、欲張りな答えですね。素直に楽しんでもらえるポップスを作りたいです!!

ーー普段聴いている音楽のなかで、そのような「ポップス」を感じるアーティスト・楽曲はありますか? 

伊藤:最近はaikoさんやMrs. GREEN APPLEさんなどをよく聴きます。J-POPは名前通り聴いてるとポップスを感じます。

ーー今回のニューシングル「孤高の光 Lonely dark」は、TVアニメ『プランダラ』第2クールのOPテーマになります。第1クールのOPテーマ「Plunderer」に続き、2期連続でのタイアップが決まったときのお気持ちはいかがでしたか?

伊藤:とても光栄だと思いました。2クール連続で主題歌を務めさせていただくなら1クール目と2クール目で違いを出したいと思いましたし、作品のストーリーの変化にも寄り添っていきたいと気合いも入りました。

ーー『プランダラ』は主人公のリヒトーやヒロインの陽菜をはじめとする多彩なキャラクターと、壮大な謎を散りばめた世界設定がユニークなファンタジー作品ですが、伊藤さんは本作のどんなところに魅力を感じますか?

伊藤:シリアスとコメディのギャップがとても引き込まれる作品だと思いました。原作も読み始めたら止まらなくなるし、アニメもとにかく次が気になる! というように入り込んじゃう作品ですね。描かれているテーマはとても孤独で時に辛くなりますが、キャラクターの意思の強さには憧れます。

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