IZ*ONE、新作『Oneiric Diary』に高まる期待 収録曲詳細やハイライトメドレーから感じる変化

 これまでの楽曲「La Vie en Rose」、「Violeta」、「FIESTA」と同様に、新曲でも一貫した美しさが期待されている。韓国のガールズグループの中でも、現実離れしたビジュアルや華やかなパフォーマンスは、今回でさらに神々しくなっているようだ。対して、これまでの日本語の楽曲では、付き合ってから素っ気ない態度を見せる恋人に対する心情を歌った楽曲「好きと言わせたい」から、楽曲ごとに確立された世界観がある「Buenos Aires」、「Vampire」まで、幅広いコンセプトに挑戦してきた。パフォーマンスの完成度が高いと言われているK-POPから、日本のアイドルのような可愛らしい雰囲気のある定番のアイドルポップスにも挑戦し、どのジャンルでもグループとしての完成度や楽曲との親和性の高さを見せてきた。日韓の文化が織り混ざったグローバルな個性で、オールジャンルに対応してきたと言える。王道の可愛らしさと、洗練されたクールビューティを持つグループという印象が定着してきているだろう。

IZ*ONE (아이즈원) - 'FIESTA' MV
IZ*ONE (아이즈원) - '好きと言わせたい (Suki to Iwasetai)' MV

 今回のアルバムでは日本語の楽曲も含まれていることから、日本での活動やその反響も大いに期待されているだろう。カムバックに先駆け、10日に公開されたドキュメント映画『EYES ON ME : THE MOVIE』でも大きなインパクトを与えているIZ*ONE。過酷なオーディション番組を勝ち抜いて選ばれたメンバーたちが、活動再開以降、勢いが止まることなく、個性的でかつ随一の可愛らしさで、地位を築いてきている。2年半と限られた活動期間の中で、さらなる歴史を刻むのは間違いないだろう。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006

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