The Individualism of BEYOOOOONDS ~ビヨーンズの個性と発展~
BEYOOOOONDS 平井美葉、グループ随一のハスキーボイス&ダンスが武器に キャラクター性を徹底解説
ハロー!プロジェクトの最新グループ、BEYOOOOONDS。2018年に結成され、2019年にシングル『眼鏡の男の子 / ニッポンノD・N・A! / Go Waist』でメジャーデビュー。寸劇などの身体要素を取り入れた個性的な楽曲が話題を呼び、オリコン週間チャート初登場1位を獲得。同年末には日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞。令和2年、さらなる飛躍が期待されているアイドルグループだ。
楽曲も個性的なら、メンバーのパーソナリティーも個性的なのがBEYOOOOONDS。今回の連載企画では、メンバー12人それぞれのキャラクターについて、5つのポイントを立てて紹介していく。第10回は平井美葉。ショートカットと小柄な体型が目を惹く彼女だが、はたしてどんな女の子なのだろうか。
オーディションを経てのグループ加入
BEYOOOOONDS加入前は、アイドルというよりはパフォーマーや表現者になりたかったという平井。4歳からクラシックバレエを14年間続けた経験があり、ダンスの素養はこのときに培ったようだ。また、大学に入学後はヒップホップのミドルスクールダンスも始めている。その一方、昔から宝塚が好きで、高校1年のときには宝塚音楽学校を受験した経験もある。
そんな平井にハロプロの存在を教えたのは実姉。ハロプロファンである姉からMV動画などを見せられて、その魅力を知ったという。そしてハロプロに入るためにオーディションを受けはじめる。ラジオ番組『JAPAN ハロプロ NETWORK』(JFN)2019年10月30日放送回での平井の発言によると、これまでハロプロのオーディションを3回受けているという。1回目はモーニング娘。の追加メンバーオーディション(ラジオでは「13期さんの……」と言っているので『モーニング娘。'16 『新世紀』オーディション』のことだと思われるが、その前の『モーニング娘。'14 <黄金(ゴールデン)>オーディション』の可能性もあり)、2回目は2017年開催の『ハロー!プロジェクト新メンバーオーディション』。このときはAbemaTVで『少女たちの決断~密着!!ハロー!プロジェクト20周年オーディション』としてその模様が放送されていたが、平井も一瞬だけ映っている(「平井美葉(高3)ダンススキルと表現力が高い。」というテロップが表示)。
そして3回目が、2018年開催の『ハロー!プロジェクト“ONLY YOU”オーディション』。これは「一岡伶奈がリーダーを務める新グループ」および「高瀬くるみ・清野桃々姫が在籍する新グループ」のメンバーを選出するためのものだった。このときは募集要項に〈「誰にも負けない特技がある」「これだけは人に自慢できる」「こんな才能・技能をもっている」という女性に是非応募していただきたいと思います。〉と明記されており(参照)、他のハロプログループ追加メンバーオーディションとは少し毛色が違っていた。そしてBEYOOOOONDSに3名、すなわち平井・小林萌花・里吉うたのという3名が合格した(ちなみに同オーディションでは伊勢鈴蘭も合格し、アンジュルムに加入している)。同年12月にはファンの前へお披露目。
平井と里吉はダンス、小林はピアノという特技が買われての合格であり、その後のBEYOOOOONDSに大きく貢献することになる。この3人はCHICA#TETSU、雨ノ森 川海のどちらのユニットにも所属していないので、ファンの間では便宜上“ONLY YOUオーディション組”などと呼ばれることがある。アルバム『BEYOOOOOND1St』に収録されているこの3人でのユニット曲は「We Need a Name!」という曲名で、そんな事情をふまえた一曲となっているのが面白い。