BTS RM、SUGA、J-HOPE、JIMIN……YouTubeでの配信から見えた個性と近況 新アルバムへの期待も
3人目の放送はJ-HOPE。1時間の配信のうち話をしたのは2分半ほどで、ダンスリーダーらしいダンス中心の配信となった。
「最近体を動かしていなかった、最近の曲は踊るのが難しい」と言っていたJ-HOPEだが、しなやかな動きと普段のパフォーマンスで見るのとは違った雰囲気で見ていたファンを魅了した。ダンスの前にストレッチや準備運動をしたり、口笛を吹いたり鼻歌を歌ったり、カメラを意識しない彼の素の表情が見られる内容になっていた。
そして5月1日にはJIMINが配信を行い、新アルバムのプロジェクトマネージャーになったことを報告した。アルバムの雰囲気や構成についてのメンバー間での意見をまとめ、事務所と話し合っているようだ。普段明るく可愛らしいイメージのJIMINがパソコンに向かう姿は、BTS全体の音楽に対する真摯な姿勢を感じさせた。
プロジェクトマネージャーになった経緯としては、音楽性の成長を見込んでSUGAが積極的に推薦してくれたようで、近年自作曲の発表もしていたJIMINの活躍に対してファンから期待の声がたくさん上がっている。10分少しの短い配信ではあったが、新しいアルバムに向けた彼の意気込みを感じられた。
開催予定だったワールドツアー『BTS MAP OF THE SOUL TOUR』は延期や中止などの措置をとっていたが、4月末にスケジュールの全面的な再調整をすることを発表した。そんな中で配信を通して見せてくれる彼らの日常や最新の姿によって、多くのファンが穏やかに過ごすことができる。『BANG BANG CON』2日目のラストには真っ黒な画面に「6月、BTSがARMYの部屋に再び訪れます」と表示され、ファンたちは今から期待を膨らませているところだ。
それに加えて発表されたBTSメンバーが全面的にプロデュースし、その過程を共有してくれる新しいアルバムは、メンバーにとってもファンにとっても今までよりさらに思い入れの強いものになるだろう。
■フルヤトモコ
1999年生まれの大学生。韓国のカルチャーと洋楽、本、映画など。
東京藝術大学 音楽環境創造科在籍。