YURiKA、デビュー3周年ライブで見せた変わらぬ熱量と進化する歌声 恵比寿ザ・ガーデンホール公演を振り返る

YURiKA、デビュー3周年ライブで見せた変わらぬ熱量と進化する歌声 恵比寿ザ・ガーデンホール公演を振り返る

 2月22日、恵比寿ザ・ガーデンホールにてアニソンシンガー・YURiKAが『Shiny Stage〜今年は全曲できるのか!?〜』を開催。一昨年から恒例となっているデビュー当日の持ち歌全曲ライブで全31曲を熱唱。オープニング/エンディング映像を背負いつつ、主題歌等に起用されたアニメ・ゲームへの愛を1曲1曲に込めていった。

YURiKA

 序盤はメドレーも織り交ぜながら、アッパーチューンを次々と畳み掛けてくる展開。しかも1曲目「ふたりの羽根」で『はねバド!』のオープニング映像を背負いながら伸びやかに歌い、ラストにはバドミントンのシャトルを花道から客席に向かってショットを決めるなど、主題歌を務めた作品への愛もあふれる。その他ノンタイアップ曲では、「baby baby flow」で鋭さと熱さの乗った歌声や観客への煽りで一気に場内の熱を高めたかと思えば、「薄明パラレル」では、Aメロで歌詞の「キミ」のフレーズを利用してファンを指差しコミュニケーションを交わしながら、大切な自作詞曲を幸せそうに歌っていく。

 その直後のメドレーブロックでも、アニメ愛を発揮するYURiKA。『アニマエール!』の挿入歌「CRAZY GONNA CRAZY」「じょいふる」の2曲を、作品が主題とするチアにちなんでポンポン片手に歌唱すると、優しく暖かく歌う「きっと、世界のまんなか」などで徐々にスピードを緩め、ミドルバラード「時のFoliage」へ。彼女がここ1~2年積み上げてきた歌声の美しさ・繊細さを用いて、地声とファルセットのバランスをうまくとって確かな想いを表現しつつほのかな儚さも感じさせるボーカルを響かせる。

 「Dive into the colors」の歌唱後、interlude中にはスクリーンに『宝石の国』のタイトルロゴが。さらにステージを同作の主人公・フォスフォフィライトを連想させるエメラルドグリーンの光が照らすと、「鏡面の波」の始まりだ。A・Bメロは浮遊感のある楽曲にマッチするよう無機質に入りつつ、サビでは歌声に広がりをもたせて、それでいて無駄もない。その部分とのコントラストもあってか、サビからシームレスに入る2番の序盤では歌声には “重くない凄み”が。無機質だから、圧をかけてくるわけではない。でもどんどん惹き込まれてしまう――曲が終わった瞬間は、「すごいものをみた」のひと言しか浮かばなかった。

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 また、短いMCを挟んだ直後には、ボーカルスクールの恩師・コミネリサが手掛けたバラード「Song That Never Ends ~夢の続き~」を歌唱。暖かさに加えて最後のフレーズでは聴き手に寄り添う優しさもみせ、大きな成長を感じさせる。そこにもう1曲バラード「My Destination」を続けることで出発点から夢へと進み続ける意志を感じさせると、アコーディオンがメインの少し怪しげなinterludeを挟み『BEASTARS』ゾーンへ。まず「眠れる本能」ではCD音源以上にスタイリッシュさに加えて鋭さの乗った歌声に。サビ最後に引いて締めることで、いい具合にゾクリとさせる“ケモノ”さも。続く「マーブル」「月に浮かぶ物語」のバラード2曲を、清らかなファルセットを活かしながらしっかりと芯も有する歌声で歌い上げると、「Le zoo」へ。イントロでは花道から「見て!」と言わんばかりにエンディング映像流れるスクリーンを指差して作品愛をあらわにすると、聴く者の心を包み込むような温かみのあるボーカルで歌唱。大サビ後はハーモニカを手にして、コールを上げる観客と会場一体での演奏会のような形で大団円感のなか中盤ブロックを締めくくった。

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