新鋭R&BシンガーMABUが語る、1stアルバム『BRIGHTEST DOPE』に込めた決意 「自分自身に嘘をつかないことは大事」

MABU『BRIGHTEST DOPE』を語る

 LDH Recordsの新鋭R&Bシンガー・MABUが、待望の1stアルバム『BRIGHTEST DOPE』を本人の誕生日にしてデビュー記念日でもある4月29日にリリースした。同日の21時からはアルバムリリース&デビュー1周年&自身の誕生日を記念したインスタライブ「BIRTH DAY #STAYHOME PARTY」を配信し、その後の22時にはアルバム収録の新曲「NOT LOOKING BACK」のMVをLDH RecordsのYouTubeチャンネルから公開した。恩師でもあるEXILE ATSUSHIをはじめ、Zeebra、EXILE MAKIDAI、SWAY、LOS(韓国HIPHOPレーベル VMC所属)、YURINO(E-girls)らから、リリースを祝する「#MABUダチ」コメントが到着するなど、大きな期待がかかるMABUに話を聞いた。(編集部)

MABU「NOT LOOKING BACK」

インディーズ時代から温めていた楽曲も

ーー2019年4月29日にLDH MUSIC(現LDH Records)より「HOT365」でデビューしてからちょうど1年、『BRIGHTEST DOPE』 は待望の1stアルバムとなりますが、アルバムの構想はいつからしていましたか。

MABU:実は今回のアルバムに収録している楽曲は、4~5年前のインディーズ時代に制作したものもあって、当時から「いつかメジャーなレーベルからフィジカルでアルバムを出そう」と夢見ていました。それからの道のりは決して平坦ではありませんでしたが、当時からの仲間たちの力を借りながら、LDH Recordsからアルバムをリリースできたのはとても嬉しいです。リード曲の「LET'S GET DOWN」は、昔からの音楽仲間のD&Hのコンビに楽曲を作ってもらったもので、ようやく日の目を見ることができました。 彼らとはEXILE SHOKICHIさんの紹介で出会ったんですよ。

MABU「LET'S GET DOWN」

ーー「LET'S GET DOWN」は、80’sフレイバー溢れるディスコチューンで、一気にアルバムの世界観に引き込んでくれます。アルバム全体を通して、MABUさんのブラックミュージック/ダンスミュージックへの敬愛が感じられる仕上がりですが、改めてテーマを教えてください。

MABU:僕がアーティスト活動をする上で一番に掲げているのは「GOOD VIBES」というコンセプトで、今回のアルバムもそれを意識しています。聴いてくれた方が良い心の波長を感じてくれて、日々の生活を少しでもポジティブにしてもらえたらと思いながら歌っています。自分の身に起こった実際の出来事をモチーフにして、日記のようにリリックを書いているのも、リアルなフィーリングを感じてもらいたいからです。アルバムタイトルの『BRIGHTEST DOPE』 は、BRIGHTEST HOPE(期待の新人)とヒップホップ・スラングのDOPE(最高にかっこいい)を掛け合わせた造語です。僕の「MABU」というニックネームの由来は、高校生の頃に生活指導の先生から「お前はダンスに熱中しているときは眩しいな」と言われたことなので、そういう意味でもピッタリくるタイトルでした。

ーー新録の「愛のTRAP」や「BABY BOO」など、R&Bを基調とした楽曲が多いですが、一方で表題曲となった「BRIGHTEST DOPE feat. LOS」は2000年代のアンダーグラウンド・ヒップホップを思わせる仕上がりで、キレのあるラップも披露しています。

MABU:今回のアルバムは、USのR&Bシーンと日本語ラップシーンとJ-POPシーンとK-POPシーンのちょうど中間地点に投げたかったので、いろんなタイプの楽曲を収録しました。「BRIGHTEST DOPE feat. LOS」では、普段は日本語ラップを聴いている方に「MABUっていいかも」と思っていただくのと同時に、ポップなイメージの「RUN THIS TOWN」では、EXILEさんの楽曲を聴いている方にも刺さるようなイメージです。欲張りなので、やりたいことを全部やった感じです(笑)。

ーー「BRIGHTEST DOPE feat. LOS」は、韓国のヒップホップレーベル・VMC(ビスメジャーカンパニー)所属のラッパーLOSさんが参加しているのもポイントです。 このコラボが実現した経緯は?

MABU:僕のA&Rを担当している豊嶋一衛さんは、90年代から日本語ラップのシーンを支えてきた方で、そのつながりで実現しました。現行のUSのヒップホップでは、ちょうど2000年代くらいのビートが再評価されている流れもあって、僕自身がその時代のウェッサイのヒップホップに影響を受けていることもあって、こういう楽曲になりました。LOSさんもLA出身なので、ウェッサイのバイブスが感じられる仕上がりになったんじゃないかなと思います。今はこういうご時世だから、なかなか海外に行けない状況ですけれど、落ち着いたら韓国のラッパーたちとはもっとコラボレーションしていきたいですね。国境を越えたマイクリレーなどができたら最高です。

ーー盟友であるDOBERMAN INFINITYのSWAYさんとも「マジわりぃ。feat. SWAY」でフィーチャリングしていますね。冒頭のスキットがリアルでした。

MABU:僕が聴いてきたヒップホップの作品では、スキットが当たり前に入っていたので、「マジわりぃ。feat. SWAY」で挑戦したのは自然な流れでした。SWAYくんとのやりとりは、いつも飲みに行く時の会話をそのまま録音した感じで、実際にレコーディングの数日前に一緒に飲んでいたんです(笑)。SWAYくんとも、デビュー前からずっと仲良くしていただいていて、いつか一緒に曲をやりたいと思っていたからすごく嬉しいです。SWAYくんはストリート上がりのアーティストで、だからこそ自分でデザインからダンスまで全部やる人なんですけれど、そういう姿勢にはずっとシンパシーを感じてきました。完全に信頼している仲間なので、リリックは全部おまかせだったのですが、<明日は朝一 ロケ スタジオ D.I と ALLDAY ツアーにドラマ 映画 回る ROLEX>とか、SWAYくんにしか歌えないリアルなリリックになっていて、さすがだなと思いました。DOBERMAN INFINITYの時とはまた違うSWAYくんのラップが聴ける曲にもなっていると思います。

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