Snow Man 最年長メンバー深澤辰哉、挫折と挑戦で磨かれた人物像 グループ内の潤滑油のような存在に
深澤辰哉は、Snow Manの潤滑油のような役割に
Snow Manといえばダンス、アクロバットのスキルが高く、迫力と華やかさを兼ね備えたパフォーマンスで有名だが、バラエティ番組やYouTubeでは普段のイメージとのギャップも楽しいお笑いスキルの高さでも注目を集めている。なかでも深澤はクレーンゲームの達人としてその手腕を発揮。難しいと思われる大型のぬいぐるみを達人ならではの技で見事にゲット。また自身のニックネームである“ふっか”にちなみ当地キャラクターの“ふっかちゃん”に会いに行く企画なども好評だ。Snow ManとしてYouTube公式チャンネルをスタートさせてからも、MC役としてスムースな進行役を担っている。
デビュー前年の2019年1月、新メンバーとしてラウール、向井康二、目黒蓮の3名の加入で9人体制となった際のいきさつについても深澤は今回の1万字インタビューで詳細に語っている。6人体制から9人になりパフォーマンスの迫力は増したが、一部ファンの間で心配されていたのは関西ジャニーズJr.をけん引していた向井康二の存在だ。当初は関西のお笑いやトーク力に優れた向井と、これまでSnow ManのMCを仕切ってきた深澤とのバランスが難しいのではと懸念されていたが、その心配も無用だった。現在ではバラエティ番組などに出演した際も、向井が関西のバラエティやトーク番組などで鍛えた瞬発力でその場の雰囲気を一瞬で掴み、俯瞰のスタンスの深澤がそれを上手く繋ぎ、メンバーに回していく、という絶妙なスタイルが完成している。深澤がメンバー間で潤滑油のような役割を果たすことでメンバー全員の個性や特徴が鮮やかに印象付けられる結果となっているのだ。高いパフォーマンス力とバラエティスキルを手に入れ、全方向で魅力を発信していくSnow Man。新曲発表はもちろんのこと、今後はバラエティなど深澤の個人の活躍にも期待したい。
■北村由起
ライター・エディター。出版社勤務、情報誌編集長を経てフリーに。情報誌、webマガジン、ムック等を中心に執筆。ジャニーズウオッチャー。