鈴木雅之、アニメファンのハートまでも掴む理由 『かぐや様は告らせたい』OP主題歌、デビュー40周年記念アルバムから分析

鈴木雅之、アニメファンのハートまでも掴む理由 『かぐや様は告らせたい』OP主題歌、デビュー40周年記念アルバムから分析

 昨年、キャリア初のアニメ主題歌「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」をリリースし、アニソンフェス『Animelo Summer Live 2019 -STORY-』(DAY1)に出演するなど“アニソン界の大型新人”として話題を集めた鈴木雅之が、TVアニメシリーズ第二期『 かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』オープニングテーマの「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」と、デビュー40周年記念アルバム『ALL TIME ROCK ‘N’ ROLL』を4月15日に同時リリース。発売日当日となる4月15日のiTunes R&B/ソウルランキングでは、シングル/アルバムの両タイトルでそれぞれ1位を獲得。「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」のミュージックビデオは、4月13日の公開後約2日間で100万回再生を超えるなど、早くもヒットの兆しを見せている。今までのファンのみならず新規アニメファンもハマる鈴木雅之の魅力に迫る。

【MV】鈴木雅之『DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理』TVアニメ「かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~」OP主題歌

 TVアニメ『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』は、財閥令嬢で万能タイプの天才=四宮かぐやと努力タイプの天才で生徒会長の白銀御行が、互いに惹かれ合いながらもプライドが邪魔をして素直になれず、ならば相手に告白させようと策を巡らして頭脳戦を繰り広げるラブコメディ。コミックスは累計1000万部を超える人気作で、昨年、橋本環奈とKing & Princeの平野紫耀のW主演で映画化もされた作品。アニメ第一期は昨年1月〜3月クールに放送され、鈴木雅之が歌った主題歌「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」は話題を集め、アニソンとしては異例の12万ダウンロードを超える大ヒットとなった。

 鈴木雅之と言えば、シャネルズ(ラッツ&スター)でデビュー以降、「ガラス越しに消えた夏」「もう涙はいらない」「恋人」「違う、そうじゃない」「夢のまた夢」など、数多くの“大人のラヴソング”を歌ってメガヒットを放ってきた。そこで付けられたのが、“ラヴソングの王様”との異名だ。ロマンティックで切なく男の哀愁が漂う歌声は、ソウルやR&Bの枠を越えて幅広く音楽ファンから愛されてきた。そんな鈴木雅之がラブコメディ作品の主題歌を歌うことは、今考えると必然だったに違いない。鈴木雅之とアニソンという組み合わせに最初こそ違和感を感じた人もいたかもしれないが、その違和感こそが入り口で、その上で楽曲と歌声の持つ説得力が、多くのアニメファンのハートを掴んだと言えるだろう。

 TVアニメ『かぐや様は告らせたい』第二期の主題歌として注目の「DADDY ! DADDY ! DO ! feat. 鈴木愛理」は、愛にのめり込みながら相手からの告白を待ち望む、ジリジリとした切なる想いを歌っており、「ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花」を受け継ぐ部分も感じられる情熱的なナンバーだ。前期よりさらに白熱する恋愛頭脳戦を表すかのように、今にも激しく燃え上がらんとする愛の炎を胸にたぎらせたものになっている。そこに華を添えているのが、鈴木愛理の存在。互いに寄り添いあった両者のタッグは爽やかで非常に好感が持てる。

 鈴木雅之は過去にも多くのデュエットソングでヒットを放ってきた。たとえば姉の鈴木聖美とのデュエット「ロンリー・チャップリン」や、菊池桃子を迎えた「渋谷で5時」などが挙げられる。1980年代〜90年代当時は、強面のイメージを持たれていた鈴木だが、大人気を誇っていたアイドル菊池桃子を迎えて歌った「渋谷で5時」は、その組み合わせと楽曲のインパクトが絶大な相乗効果を生み、J-POPシーンに衝撃を与えた。「ラブ・ドラマティック」で共演した伊原六花は、“バブリーダンス”で一世を風靡した、大阪府立登美丘高等学校ダンス部の元キャプテンとして知られ、鈴木雅之との組み合わせは話題性と意外性が合わさり、その期待値が爆発的に飛躍した。今回初タッグとなった鈴木愛理は、元℃-uteのメンバーでありハロー!プロジェクトのエースとしても知られ、その歌の上手さと抜群の表現力でソロシンガーとして階段を駆け上がり続けている存在だ。“ラヴソングの王様”とアイドルとしてカリスマ的人気を誇る“W鈴木”タッグは、まるでアニメのなかの出来事を観ているかのような気持ちにさせられる。

コラムPick Up!

もっとみる

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

映画部Pick Up!