「ラブフェチ」がTikTokで話題 HOWL BE QUIET 竹縄航太に聞く心境とこれからの曲づくり「恋愛は大きなファクター」
路上ライブにあるイレギュラーな楽しさ
ーーここ数年、竹縄さんは路上での弾き語りライブを行っていますが、それも「歌を届けたい」という思いの表れなんでしょうか?
竹縄:そうですね。はじめて路上ライブをやったのは、それこそ『Mr.HOLIC』をリリースした頃ですけど、その前からツイキャスでときどき生配信をしていて。弾き語りは自分にとっても特別なんですよ。裸一貫の表現だし、曲を作るときも、ギターかピアノを弾きながら歌うことが多くて。歌が生まれる瞬間を生で届けてみたいと思って、路上でも歌うようになったんです。厚みのあるトラックだと、コード感がわかりづらいこともあるじゃないですか。弾き語りで歌うことで、「こんなにきれいなコード進行に、こういうメロディが乗っているんだよ」ということもわかりやすく伝えられるかなと。音楽的な面をしっかり届けて、自分たちの楽曲をより深く知ってほしいという気持ちもありますね。
ーー路上ライブならではの楽しさもある?
竹縄:すごくありますね。初めてやったとき、たくさんの人が来てくれて。道行く人も巻き込みながら音楽を共有できるって、すごくいいなと思ったんですよね。ライブハウスは確かに非日常だけど、ライブをやるための場所だし、みんなもそのつもりで会場に来てくれる。そういう意味で路上は(ライブを行う場所として)イレギュラーなんですよね。お客さんにより近いところで歌えるのはとても貴重だし、ちょっといけないことをしている感覚もあって(笑)。できれば定期的に続けたいですね。
ーー竹縄さんの核にあるのは、やっぱり歌なんですね。トラックありきではなく、コード進行、メロディ、歌詞が基本になっている。
竹縄:そうですね。さっきも言いましたけど、まず歌があって、そこにどんな音を重ねられるかという順番なので。『BIRDCAGE.EP』(2014年)に「千年孤独の賜物」という曲が入っていて。もともとはピアノのリフと歌で聞かせる曲なんですけど、その後のライブで当時聴いていたアヴィーチーのテイストを取り入れたアレンジで披露したことがあります。EDMは基本的にコードが少ないけど、それとJ-POP的なコード進行の曲を組み合わせたら面白いよね、っていう発想で。しっかりとした歌があれば、そういったアレンジ面でのチャレンジもできるんです。僕自身、幼少期にSMAPを聴いたことが音楽の原点にあるので、遊び心のあるサウンドに興味があるし、やっぱり歌が好きなんですよね。
ーーそういえば、竹縄さんは2018年に、Sexy Zoneに「名脇役」を提供していますね。
竹縄:そうなんです。ジャニーズのアーティストと仕事ができることは、個人的にもめちゃくちゃ嬉しくて。「名脇役」も、ちょうど『Mr.HOLIC』の頃に制作した曲で、テンション感はつながっているかもしれないですね。自然と冒頭の〈どこにいても 何をしていたとしても〉というフレーズが出てきて、一筆書きのように出来た曲です。ファンの方にも受け入れてもらえて、すごくいい経験になりました。
ーーHOWL BE QUIETの今後の展開はどうなりそうですか?
竹縄:新型コロナウイルスの影響で大変な状況ですが、自分にも何か出来ることがあると思い鋭意制作中です。「ラブフェチ」の反響は僕自身大きな自信にもなったし、絶対に変えてはいけない部分、変えていかないといけない部分、次はしっかり焦点を合わせていきたいと思います。「ラブフェチ」が代表曲ではダメなんです。次に出す新曲が代表曲になると思うので、それまで楽しみにしていてください。
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