日向坂46 富田鈴花、“マニア”が増加している理由は? バラエティでの愛らしさ&抜群の歌唱力が魅力に

 『日向坂で会いましょう』(テレビ東京/以下、ひなあい)での活躍だけでなく、歌やギター演奏など多彩な才能が視聴者に広がり始め、徐々に“マニア”が増えている日向坂46の富田鈴花。4thシングル曲「ソンナコトナイヨ」では表題曲初の2列目に昇格し、松田好花とのユニット・花ちゃんズでは、『MTV ACOUSTIC FLOWERS -Bell & Like-』に単独出演が決まるなど、運営からの期待も高まっている。歌やバラエティでグループでのポジションを確立している最近の富田に注目してみた。

日向坂46『ソンナコトナイヨ』(TYPE-B)

 けやき坂46(日向坂46前身グループ)に加入後、最初の自身のブログで「私パリピと真面目の二重人格なので許してください」(富田鈴花公式ブログ)と記してから早三年。バラエティではおちゃらけている彼女だが、実はとても真面目。そんな彼女のキャラクター性は今ではすっかりファンに浸透している。その根の真面目さが一番顕著に現れているのはブログだろう。松田好花と争うようにマメにブログを更新し、ライブやイベントの感想、日向坂に関するニュースについていち早くふれている。また、『ひなあい』で共演中のオードリーに関する話題に関しても取り上げるのが早い(同番組でも何度も取り上げられている春日による造語・春日語が、他の番組で話題になった際にも即座にふれていた)。おひさま(日向坂ファンの愛称)が知りたい内容をいち早く発信する彼女は、ファンからの信頼度も厚いのだ。

 そんな富田が愛される所以はやはりバラエティでの立ち振舞いだ。玉砕覚悟の切り込み隊長として、MCへのツッコミやモノマネを披露していくも、根が真面目な部分が隠しきれず、迷走したり落ち込んだりもする。昨年末に放送された『ひなあい』での「日向坂名言大賞」では、春日に話を振ってもらえず泣き出したこともあるほどだ。そんな健気に頑張る姿や打たれ弱い部分を見ているとなんだか愛おしく感じる。ただ、最近ではひな壇芸への変化が見られている。同番組で斎藤京子が倖田來未の歌マネをしていた際、途中から“本人登場”のように富田が参戦してスタジオを笑わせていたのだが、これもあくまで齊藤を引き立てる役回りとして機能していた。ただ自分をアピールするのではなく、メンバーにスポットが当たるように振る舞う彼女は、名バイプレイヤーとしてこれからさらにバラエティで活躍していくことだろう。

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