HOWL BE QUIET、コアラモード.、indigo la End……TikTokで再注目される楽曲の特徴は? “イメージの湧きやすさ”が鍵
楽曲だけではなく、TikTokをきっかけにバンド自体がバズったパターンもある。Novelbrightは本人たちがTikTokに投稿した路上ライブ動画をきっかけにバズが発生した。TikTokを観たファンが路上ライブへ足を運び動画を撮り投稿する流れができあがり、ファンの投稿を含めて多くの投稿がされたことで大きな注目を集めた。今ではテレビにも出演するなど、TikTokの利用者以外にも知名度を広げている。
若者が趣味で行っている「踊ってみた動画」が多いなかで、しっかりとした実力のあるバンドが路上ライブの動画を投稿したことが新鮮で印象に残りやすかったのだと思う。Novelbrightに続こうと、路上ライブ動画や家での弾き語り動画を投稿するユーザーも増えている。
定額配信サービスが浸透したことで、分数が短い曲が増えたり、イントロがない曲が増えたことと同じように、TikTokでのバズを狙った楽曲を作るアーティストも増えていくのかもしれない。また、TikTokにより新たな魅力や価値が見出され、ファン以外のリスナーにも“見つかる”楽曲が増えていくことにも大いに期待したい。
■むらたかもめ
オトニッチというファン目線で音楽を深読みし考察する音楽雑記ブログの運営者。出身はピエール瀧と同じ静岡県。移住地はピエール中野と同じ埼玉県。ロックとポップスとアイドルをメインに文章を書く人。
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