IDOLiSH7ら誕生日企画『RabbiTube』はなぜ好評? ファンとアイドルの間に生み出す幸福な循環
IDOLiSH7、TRIGGER、Re:valeの3グループは、これまでもそれぞれの誕生日にファンを喜ばせる企画を発信してきた。
2017年には、12人のコンセプトブックがそれぞれの誕生日に発売された。「〇〇日和」と題されたこのシリーズは、それまでファンが見ることのできなかった彼らを見ることができる。表紙グラビアは「好きな人と過ごす朝」をテーマに、前の月が誕生日のメンバーがその月のメンバーをリレー方式でプロデュース。アイドルという立場と親しい間柄だからこその視点で、それまでにない新鮮な表情を引き出した。グラビアの他にもプライベートを切り取ったSNS写真や対談記事なども掲載され、大きな話題となった。
2018年には、「12 SONGS GIFT」という企画に12人がラインナップされた。これは、その月生まれの歌い手のイメージした楽曲を様々な作詞家・作曲家が作り、アイドル本人も選考に加わるというオーディション企画。ロックやバラード、スタイリッシュなポップスまで、彼らのイメージや好みが反映された様々なテイストの楽曲が揃った。
2019年には、ラジオ番組『RADIO STATION “Twelve Hits!”』のパーソナリティを誕生日に担当。ラジオでの一人語りに挑戦した。それぞれの嗜好や、メンバー同士の親しい関係などがよくあらわれたトークが好評を博した。また、キュートなテーマソング「Wonderful Octave」もソロで歌唱。それぞれキャラが前面に押し出され、同じ楽曲でもボーカルの違いとアイドルたち個々の魅力を楽しむことができる。
新進のアイドル・ŹOOĻも、昨年の誕生日にはそれぞれ初めてのソロ楽曲をリリースしており、今年は3グループに続き『RADIO STATION “Twelve Hits!”』でパーソナリティを担当、「Wonderful Octave」を歌唱することが発表となっている。
このように誕生日という節目の日に、ファンとアイドルがメッセージを贈りあうことは大きな話題になり、そのたびに彼らの魅力を新たに知る人も増えていくだろう。図らずも、それはアイドル自身の可能性を広げるチャンスとなる。彼らの企画は、ファンとアイドルの間に幸福な循環を生み出しているのだ。
次回の『RabbiTube』は、4月1日生まれの四葉環の担当回。素直なリアクションが魅力の彼は、どんな動画を配信してくれるのだろう。その後も、続々とアップが予定されているIDOLiSH7、TRIGGER、Re:valeのメンバーによる『RabbiTube』。彼らの誕生日が、ファンとアイドルの絆を強くする幸福な1日になることは間違いない。アイドルたちの持つそれぞれの個性に立ち返る誕生日企画に、今後も注目していきたい。
■草野英絵
ライター。アニメ、ゲームなどのエンタメ記事を中心に雑誌・WEBで活動中
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