A.B.C-Z、人気楽曲「ずっとLOVE」「花言葉」の魅力は? 『Mステ』出演を機に解説

 そして、「花言葉」。これは2016年3月16日にリリースされた楽曲だ。同曲は可憐なピアノと美しいバイオリンの音色が印象的で、「ずっとLOVE」とはまたひと味違うミディアムバラードのラブソングだ。そこに、ピュアな恋心を綴った歌詞が乗っているのだが、この歌詞がまたグッとくる。同曲は映画仕立てのミュージッククリップとしてDVDリリースされおり、歌詞とストーリーが紐付いているのである。ストーリーはこうだ。事故で記憶を失ったヒロインに1日1本ずつ薔薇を贈る医学療法士の橋本。2人は徐々に意識し合うようになるが、少しずつヒロインの記憶が戻っていってしまう。最終的には元婚約者である戸塚のもとにヒロインは戻っていく……、という切ない恋のお話だ。〈最初は1本 やがては100本の花/受け取ってください〉という部分は、本数によって意味が異なってくる薔薇を贈り続けた橋本の心情の移り変わりをも表しているように感じる。こうして、歌詞だけでなくストーリーが加わることでより深く、より多角的に考察できる楽曲ではないだろうか。ふんわり包み込むようなあたたかいパフォーマンスを見せてくれることだろう。

 同放送で、久々の『ミュージックステーション』出演となるA.B.C-Z。バレンタインデーの夜にどんなパフォーマンスが見れるのだろうか。「Black Sugar」や「Crush On You」など、ここ数作続いていた大人路線を経たからこそ、元気なだけではない、深みも併せ持つ新しいA.B.C-Zの姿にも期待したい。

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