SARD UNDERGROUNDが語る、ZARD 坂井泉水の歌を後世に伝える責任感「今度は自分の声が誰かに元気を与えられたら」

SARD、ZARD楽曲を届ける責任感

 ZARD トリビュートバンド・SARD UNDERGROUNDが、ZARDのデビュー日である2月10日に1stシングル『少しづつ 少しづつ』をリリースした。テレビアニメ『名探偵コナン』のEDテーマを務める表題曲は、ZARDのボーカル・坂井泉水が遺した未発表詞に、大野愛果が曲をつけて生まれたバンド初のオリジナルナンバー。カップリングにはZARDのデビュー曲「Good-bye My Loneliness」、「愛は暗闇の中で」が収録されている。

SARD UNDERGROUND「少しづつ 少しづつ」MV YouTube Size

 今年30周年イヤーを迎えたZARDの意思を受け継ぐ存在として注目を集めるSARD UNDERGROUND。デビューアルバム『ZARD tribute』を経て、坂井泉水×大野愛果から生まれた「少しづつ 少しづつ」とどう向き合ったのか。神野友亜(Vo)、赤坂美羽(Gt/Cho)、杉岡泉美(Ba/Cho)、坂本ひろ美(Key/Cho)に、“ZARD”という大きなプレッシャーと責任感を感じつつ、SARD UNDERGROUNDとして見出したバンドとしての強みについて話を聞いた。(編集部)

「ZARDを深く知るほど、どんどん好きになっていく」

神野友亜

ーーSARD UNDERGROUNDは昨年9月、ZARDのカバー曲を集めた1stアルバム『ZARD tribute』でメジャーデビュー。そこから約5カ月経った今の心境はいかがですか?

神野友亜(Vo):デビューにあたっては不安も大きかったんですけど、アルバムがリリースされ、それを聴いてくださった方の反応をいただいたりしたことで、SARD UNDERGROUNDとしての責任感をより強く感じるようになりました。今は自信を持ってZARDさんの曲を届けて行こうという気持ちになっていますね。

ーー当初はどういった不安があったんでしょう?

坂本ひろ美(Key);やっぱりZARDさんの存在が大きすぎるので、「私たちにできるのかな?」っていう不安ですよね。

神野:楽曲の再現という部分でも、どうすれば今の世代の人たちにZARDさんの素晴らしさを伝えられるだろうっていう不安もありましたし。

ーー確かにプレッシャーを感じるのは当然ですよね。

神野:そうですね。長戸大幸プロデューサーに「ZARDの曲を後世に伝えて行って欲しい」と言っていただいた時のプレッシャーはまだ鮮明に覚えています。

坂本:実際、当時のZARDさんにかかわられていたスタッフさんも、私たちの周りにはたくさんいらっしゃいますからね。この大役をしっかり務めなきゃなっていう気持ちが引き締まる思いもありました。

ーーとは言えZARDのことが好きという共通項を持った4人が集まったそうなので、アルバムには往年のファンも納得の“愛”がこもっていたように思います。いい形で受け入れてもらえた手ごたえもあったんじゃないですか?

坂本:そうですね。私たちはそれぞれSNSをやっているんですけど、そこにあたたかいコメントをたくさんいただくことができました。一方では、私たちの作品をしっかり聴いていただいた上で真摯な意見をくださった方もいて。それもまたありがたかったです。あと、親子でライブに来てくださる方も多いので、すごいうれしいですね。

ーーZARDの楽曲に対してはどんな部分に魅力を感じていますか?

神野:まず坂井泉水さんの歌詞が本当に素敵ですよね。さらに、その歌詞を届ける歌いまわしも素晴らしくて。Aメロ、Bメロからの流れを考えたサビでの歌い方、さらに同じサビでもすべて違った歌いまわしをされていたりもするので、本当にすごいなって思います。同じボーカリストとして、もう尊敬の気持ちしかないです。

坂本:複雑すぎず、でも歌詞をしっかり引き立てるメロディがすごく好きです。サビでは聴き手の感情をしっかり盛り上げてくれますし。あと、サビに出てくるフレーズが曲名になっていることが多いので、タイトルを見ただけで頭の中に曲がパッと流れてくるところもいいなって思います。

赤坂美羽(Gt):メロディも歌詞も、人を引き付けて離さない魅力がありますよね。ZARDさんのことを深く知れば知るほど、どんどん好きになっていきます。

杉岡泉美(Ba):楽曲の良さはもちろんなんですけど、歌っている坂井泉水さんもとても魅力的な方じゃないですか。すごくキレイで、どこか謎めいている。そのギャップに惹かれて、「もっともっと知りたい!」って思っちゃうんですよね。

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