三代目 J SOUL BROTHERS「Rat-tat-tat」のMVが生むさらなる中毒性 グループの可能性を大きく広げる楽曲に

 公開されたMVではメンバーがそれぞれコスプレを披露、NAOTOがホストに扮したホストクラブのシーンでは現代ホスト界の帝王・ROLANDが出演している。MVではNAOTOのホスト以外に、山下は魚市場の人、小林はスポーツジムのインストラクター、岩田剛典は教師、登坂広臣は保育士、ELLYはヤンキー、今市隆二は少年野球のコーチ、と様々なコスプレを披露。普段のカッコいいメンバーと、各々が挑戦したバラエティ豊かなコスプレとのギャップもこれまでのMVにはなかったような魅力の一つであり、見どころとなっている。

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / Rat-tat-tat (Music Video)

 三代目JSBがコミカル感満載のコンセプトにトライした「Rat-tat-tat」のMVは、子供達と共演したり、メンバー全員で白ぶちのサンブラスをかけてダンスをしたりと、ノリノリなダンスサウンドとは相反するシチュエーションが盛り込まれているからこそ、その組み合わせが面白く感じるのだ。また、インパクト抜群の「Rat-tat-tat」をきっかけに、幅広い世代に三代目JSBをアピール出来たことで、TikTokのユーザーやコアファン以外のリスナーとの距離を縮めることにも成功したように感じる。三代目JSBがコミカルな楽曲を歌うこと自体に意外性があるものの、今回クスッと笑えるような演出に全力で応え、真面目に全力でふざけていることも笑いを誘う要素の一つであり、その全力さが三代目JSBらしく「逆にかっこいい!」と思わせるポイントにもなっているのだ。プロモーションもこれまでとは一味違う振り切り方でダンスや楽曲の魅力を伝えており、三代目JSBの「手の届かないような煌めき」といった従来のイメージを変えることもできたのではないだろうか。

 真似しやすい、中毒性が高いといっただけではなく、面白いからこそ何度も繰り返し見たくなる「Rat-tat-tat」のMV。王道のクールさで人気を獲得してきた三代目JSBにとっては変化球に感じられるものの、今後も三代目JSBを代表する1曲になるだろう。

 また今回の「Rat-tat-tat」のMVで三代目JSBの持ち味の幅も広がったことにより、新しいエンタテインメントの形を提供することに成功し、グループとしての可能性を大きく広げたと言えるだろう。「LDH PERFECT YEAR」としてEXILE TRIBEはエンタテインメントの拡張もテーマの一つとして掲げているが、今回のようなユニークさとかっこよさが融合した三代目JSBの姿を見せたこともまた新たな挑戦と言えるだろう。「#ラタタダンス」や音楽番組での披露で巻き起こった「Rat-tat-tat」ブームは、今回のMV公開でさらに拍車をかけるのではないだろうか。MVとともに楽曲「Rat-tat-tat」を楽しみ尽くしてほしい。

■momotoxic
ブロガー。自称”楽曲派”。Twitter:@momotoxic1006

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