『PRODUCE 101 JAPAN』出身 JO1の“姫”こと川西拓実 アイドル性を構成する3つの要素
では、川西の“アイドル性”とは何かと考えると、大きく3つの要素を挙げることができる。1つ目は“努力”。先述したとおり、川西は歌もダンスも未経験である。しかしAクラスに入り、自分よりレベルの高いメンバーとパフォーマンスをするために、必死に努力をしてきた。『PRODUCE 101 JAPAN』の中でも黙々と自主練をしているシーンが多々映っていた。例えば、ポジションバトルの際も「(周りについていくためには)何回もやるしかない」と語り、一人黙々とダンスの練習を重ねる姿が。レッスンに通ったことがないという川西が、今のレベルに達するまでには我々が想像している以上に努力を重ねていたのではないだろうか。
そして2つ目は“謙虚さ”。並み居る実力者たちを押さえて高順位をキープしていた川西だが、驕ること無く周りからのアドバイスを実直に聞き入れていた。さらに、彼のコメントからもその謙虚さが分かる。1月17日にアップされた動画「NIKE_ONEプロジェクト/川西拓実さん」では、「(スニーカーが好きなので)好きなことを仕事にさせていただいて本当に嬉しいし、これから皆さんに見ていただいてちょっとでもいいなーって思ってもらえたら嬉しいです」とコメント。視聴者がどう受け取るかを、慎重に考えて発せられた言葉と言えよう。その他の動画や、『PRODUCE 101 JAPAN』でも彼のコメントの中には謙虚さが詰まっている。是非チェックしてみてほしい。
そして、最後は“自信”だ。一見“謙虚さ”と相反するものだが、人前で観客を惹きつけるパフォーマンスをする以上、自信を持っていなければ成立しない。川西はこのバランスが絶妙だ。『PRODUCE 101 JAPAN』最終回、デビュー評価バトル「GrandMaster」のパフォーマンス時、センターで登場した川西。どこか挑発的で勇ましさに溢れるこの表情こそ、彼がここまで積み重ねてきた努力から生まれた確固たる自信の表れではないだろうか。そしてこの自信こそが、彼をより一層魅力的に見せている。
人柄、センス、容姿……今やどれをとっても申し分なく、つい半年前までダンスや歌が未経験だったとは思えない。『PROTOSTAR』Concept Trailerでも儚げな表情を見せてくれた彼は、今後どんなスピードで進化を続けるのだろうか。一瞬でも目を離したら置いていかれてしまいそうだ。