SixTONESとSnow Man、2組同時デビューはなぜここまで盛り上がった? 互いを高め合う美しい戦いぶりを追う
一方で、2組を見て「いつか夢が叶いますように」と応援しながらも、どこかで誰もが叶えられる夢ではない、という厳しさも脳裏にちらつく。そんな厳しさこそが、彼らを切磋琢磨させ、成長させていく。緊張感のある仲の良さ。彼らの夢が、我がことになっているファンや視聴者の中で「どちらも報われてほしい」という新たな夢が生まれた矢先の、同時デビューの知らせ。これは、盛り上がらないわけがないのだ。
幕末の時代、対立していた薩摩と長州が「明るい日本の未来」という同じ夢を見て薩長同盟を結んだのが、1月21日のこと。そんな「ライバルが手を結ぶ日」として、大手新聞2社から、繋げると1つのメッセージになる彼らの全面広告が出された。考えてみれば、合作CDも競合のレーベルが手を結んだ形になる。SixTONESとSnow Man、朝日新聞と読売新聞、ソニーミュージックとavex trax。「vs」で並ぶライバルを打ち負かすのではなく、その良さを互いに認め合い、共にさらなる高みへ。そんなスポーツマンシップのような美しい戦いっぷりが、東京五輪が控える2020年の日本に、そして「より明るい未来」を願う多くの人の心にマッチしたのだ。
そして、『ジャニーズJr.チャンネル』を卒業した彼らは、単独チャンネルを立ち上げ、それぞれの魅力を引き続き発信していく。Snow Manは、パフォーマンススキルの強みを活かして、ダンスをレクチャーしに行く。デビュー直後のアイドルがダンススクールで直接教える姿を見られることなんて、これまでジャニーズでなくてもなかなかない。
一方、SixTONESは自ら『Imitation Rain「カラオケで歌ってみた!!』の動画をアップ。カラオケから自分たちの持ち歌をリクエストする初々しい姿を見られる。これをカラオケルームで見れば、彼らと一緒にカラオケに行ったような感覚が味わえるはずだ。今夜は生放送でライブを堪能し、その勢いでカラオケへ。お祝いムード漂うデビューウィークの週末を楽しんでみてはいかがだろうか。