ハルカミライが歩んできたライブバンドとしての軌跡ーー幕張メッセワンマン『A CRATER』への期待を込めて
「ああ、このバンドが私の青春に居てくれたら最高だな」と素直に思うバンドがいる。八王子出身のロックバンド、ハルカミライだ。毎年100本以上のライブを行い、ライブハウスを主戦場に力をつけてきた彼らが、12月8日に自身最大のキャパシティとなる幕張メッセ国際展示場第1ホールにてワンマンライブ『A CRATER』を開催する。現場で経験を積み、ライブバンドとして歩んできたハルカミライが、一つの大きな分岐点を目前に控えたこの機会に、彼らのライブスタイルや2017年の初ワンマンライブから現在までの飛躍について振り返ってみたい。
ハルカミライは橋本学(Vo)、須藤俊(Gt/Cho)、小松謙太(Dr/Cho)、関大地(Gt/Cho)からなるロックバンド。2016年7月に、念願だったインディーズレーベル<THE NINTH APPOLO>への所属を発表。今年1月には<EMI Records>から初のフルアルバム『永遠の花』をリリースし、メジャーデビューを果たした。2018年には、150本以上のライブを敢行。さらに『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019』や、『京都大作戦』などの大型フェスにも参加するなど、着実にメインストリームへ駆け上がっているバンドである。
彼らのキャリア初ワンマンライブは、2017年12月にスタートしたツアー『俺たちが呼んでいるツアー』初日となった渋谷QUATTRO公演。それから約1年後、Zepp Tokyoでのワンマンライブ『A GOLDEN』を開催し、ソールドアウトさせた。特にZeppレベルの大きなライブハウスは、およそ1年前には会場を押さえないとなかなか使用することはできない。キャパ約800人の初ワンマンライブを終えたあと、キャパ約3000人の日本最大級のライブハウスに、”大きな博打”を打ち、見事大成功を納めたのだった。(THE NINTH APOLLO 渡辺 旭氏Twitterより)。筆者もこの日のワンマンライブを見ていたが、熱気溢れる彼らのライブには心奪われたし、彼らの勢いがどんどん加速していくのを体感することができた。