EXO、K-POPシーンに“大人数ドル”の潮流を生んだ偉業 グループ支えるファン=EXO-Lの存在もポイントに
“大人数ドル”の流行を生んだEXOの存在感
先に紹介した偉業の他に、2018年に発表された「Love Shot」は、EXOらしいダークなサウンドにセクシーでインパクトのあるダンスが相成り、後輩グループたちがこぞってカバーをするような代表的な曲になった。2018年に開催された『平昌オリンピック』の閉会式では、韓国のグループ代表として堂々とパフォーマンスを行った。その姿は、全世界に放送され多くの人の目に触れただろう。
13人のSEVENTEEN、11人のTHE BOYZ、9人のSF9、PENTAGONなど、8人以上の大人数のメンバーで構成された“大人数ドル”が多く存在するが、この流行を生み出したのも、EXOの成功が大きいと思われる。それまではSUPER JUNIOR(現在9人)を除き6人までのグループがほとんどだった。EXOが12人という大所帯で成功してから、K-POPシーンでは大人数で構成されたグループが一気に増えており、こうした事実を踏まえるとEXOがK-POPシーンの流れを支えてきたと言える。
EXOは現在、シウミンとD.O.の2人が入隊中だ。今後も中国人のレイ以外のメンバーたちの入隊が控えている。安定した人気を保ちながらグループを長く続けていくのは韓国の音楽マーケットでは難しいと言われているが、最近はデビュー22年を迎えた神話、15年を迎えたSUPER JUNIORなど息の長いグループも増えてきた。EXOも9年目を迎え落ち着きを見せているが、2019年11月にリリースされたアルバム『OBSESSION』では、EXOらしいダークな世界観を見せてくれた。これからもK-POPシーンの大御所と言われるようなグループとして続いてくれると期待している。
■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3~4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等