日向坂46、グループ結成4年を経てようやく立つことができた大舞台ーー『レコード大賞』『紅白』を振り返る

 日向坂46が、アーティストにとって夢の舞台である『第61回輝く!日本レコード大賞』(TBS系/以下『レコード大賞』)、『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下『紅白』)に出演。デビューイヤーのラストを飾った。

日向坂46『こんなに好きになっちゃっていいの?』(通常盤)

 『レコード大賞』では、乃木坂46、欅坂46とともに優秀賞を受賞。三坂の揃い踏みとして話題となった。この受賞は、日向坂46が坂道グループの一つとして世間に認められた証といえるだろう。受賞曲は「ドレミソラシド」。恋する人への胸の高鳴りをドレミという音階の言葉で表現した楽曲だ。センター小坂菜緒が指揮者となり、メンバーがオーケストラの演奏者のように手振りするという振付が印象的で、「キュン」とは異なる愛らしさや高揚感を生み出していた。そして、この日は、バンドと弦楽合奏の生演奏によるオーケストラバージョンとなっており、振付との相性も非常によい。胸の高鳴りを見事に表現したドラマティックなアレンジとなっていた。また、メンバーひとりひとりを丁寧に捉えたカメラワークによって、それぞれが主人公のように輝いて見えた。それぞれが自分たちのキャラを築いてきたことで各メンバーに存在感があるのだが、だからと言って個性がぶつかり合うわけではない。グループとして統一されたパフォーマンスを見せているところに、これまで積み重ねてきたキャリアの集大成を感じさせた。

 『紅白』では、デビューシングル曲「キュン」を披露。長濱ねるのためにグループが発足されてから4年という長い月日を経て、ここまで辿り着いたというだけでも感無量だ。夢の大舞台に、出だしは緊張しているように見えたが、徐々に嬉しさがあふれんばかりの笑顔で、安定したパフォーマンスを見せていく。特にこの場を楽しむ余裕を感じさせる東村芽依、カメラを逃さないウインク芸を見せた宮田愛萌、そしてステージ映えする頼もしい存在感を発揮した佐々木美玲が印象的。短い尺ではあったが、彼女たちのストーリーが走馬灯のように甦るかのようだった(また今回の衣装では、ローファーではなくヒールを着用していたことにもふれておきたい)。

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