日向坂46、グループ結成4年を経てようやく立つことができた大舞台ーー『レコード大賞』『紅白』を振り返る

 また、日向坂46と関わりのある出演者たちの様子にもグッときた。例えば、彼女たちがけやき坂46時代に出演した『KEYABINGO!」(日本テレビ系)のMCだったサンドウィッチマン。彼らは微笑ましい表情で日向坂46を見つめる。メンバーがステージに向かう際には、伊達みきおがマイクに乗らない声で「がんばれ」と言っている様子も映されていた。また、この日は『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)MCのオードリーは出演しなかったが、副音声での実況トーク“紅白ウラトークチャンネル”で南海キャンディーズ・山里亮太が「オードリー見てるか! お前たちの教え子達が頑張ってるぞ!」といじる場面は、オードリーが彼女たちを見守っている様子が頭に浮かぶようだった。彼女たちを見守る人たちが多いのは、デビューまでの下積みが長かったからこそ。グループ結成4年を経てようやく立つことができた『紅白』という舞台。彼女たちと関わってきたMC陣やファンは、純粋に“パフォーマンスを見たい”という気持ちと、“彼女たちを見守りたい”という両方の思いを抱いていたことだろう。

 日向坂46を応援し続けてきたファンにとっては、最後まで幸福感に満ちた1年間だったことは間違いない。『レコード大賞』『紅白』と大舞台も成功させた日向坂46は、2019年を通して本当に素晴らしいグループへと進化していった。

(文=本 手)

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