AAAの自然体な姿がファンの笑顔を生み出す 15周年イヤーのスタート飾ったドームツアー東京公演レポ

『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』レポ

 曲が終わるとモニターには会場の様子が映し出される。過去のAAAの映像が流れ、再び会場が映されるとそこにはペンライトの明かりで「LOVE like a DRAMA + FAN SMILE」という文字が。15周年イヤーのスタートとなる今回のツアーには、「前進するAAAに、+FANのパワーが加わることで、楽しさや喜び、みんなのHAPPYがさらにプラスになるようなLIVEにしたい」という意味が込められている。まさにそれを形に表したようなハッピーな演出であった。

 再び衣装チェンジしてメンバーが登場し、「笑顔のループ」、「LOVER」へ。與の「まだま盛り上がれますか!」という言葉で「SHOUT & SHAKE」、「No Way Back」とノリの良い曲が続き、再び会場のボルテージは上がっていく。コンセプト映像が流れると、「Next Stage」へ。メンバーたちもボルテージが上がっているようで、末吉も「東京ドームかかってこいやー!」と煽る、煽る。「BAD LOVE」、「PARTY IT UP」とさらに続き、「東京ドーム、そんなもんじゃねーだろ!」とクラップやコールアンドレスポンスを仕掛けまくっていく。ラストは「WAY OF GLORY」。それぞれリフトに乗り、観客と一緒に手を振りながらラストパフォーマンスすると、銀テープも降り注ぎ、最高潮のまま本編に幕を下ろした。

 アンコールは「LIFE」で登場。ツアーグッズのベースボールシャツに身を包み、カメラに弾けんばかりの笑顔を向けるメンバーたち。ライブの終わりを惜しむように「さよならの前に」を披露すると、MCへ。メンバー全員が自由に発言しまくっていたが、それもAAAらしさだろう。彼らの楽屋を覗いているかのような、肩の力が抜けたトークを楽しんだ後は、いよいよ終盤。「DRAGON FIRE」、「14U」、「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」のメドレーではサインボールを投げ、タオルを振り回し、全力で楽しむ。「まだまだ遊びます」と始まったのは「GAME OVER?」。最後には〈3.2.1 Yeah!〉と観客も一緒に大合唱し、そのままラストソング「Yell」へ。天井からは銀の紙吹雪が降り注ぎ、サビは一緒に振り付け。東京ドームにいるすべての人が一体となるのを感じた。最後は記念撮影をし、「ありがとう!」と手を振りながらステージを後にするメンバーたち。こうして、東京ドーム3DAYの初日は無事に幕を閉じた。

 東京ドームという大舞台においても、常に自然体であるAAAメンバーたち。『AAA DOME TOUR 2019 +PLUS』の根幹にあるのはファンだ。いつもと変わらぬ歌、ダンス、ラップ、MC……。いつでもどこでも、自分たちらしく。それがファンの笑顔につながると彼らは知っているのかもしれない。

(文=高橋梓)

AAA オフィシャルサイト

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