SixTONES 田中樹はグループ内の“バランサー” パフォーマンスや人物像から見える魅力
そして、田中という一人の人間の中でも“チャラさ”と“真面目さ”のバランスが絶妙だ。一見、“ちょっといかつい今どきの爆モテお兄さん”という印象の田中。実際YouTubeにアップロードされている動画のいたるところで、“パリピ”のような仕草が見て取れる。だが、根が真面目なのだろう、やる時はきっちりやってくれるのが田中の魅力だ。例えば『DVD「素顔4」発売記念インタビュー』。デビューが発表された時の心境を聞かれた田中は、神妙な面持ちで「僕たちだけのライブじゃないってのもあったし、今まで一緒にやっていたメンバー、後輩、先輩が知らない中での発表ってのがすごく不安で」と語っている。常に周りに気を配り、気遣い、相手がどう思うかを真摯に考えているからこそでてくるコメントではないだろうか。
バランス能力に優れた人物は、グループで活躍する上で必要になってくる。まとめ役や楽曲へのエッセンス的な役割としてだけでなく、田中自身のバランスの取れた人物像も多くの人を虜にしている理由なのだろう。
(文=高橋梓)