嵐、NEWS、関ジャニ∞、KAT-TUN……『ベストアーティスト2019』「ジャニーズ青春ドラマメドレー」歌唱曲に注目

 年末の歌の祭典『ベストアーティスト』(日本テレビ系)が、いよいよ今夜11月27日よる7時より生放送する。今夜の大きな見どころとなっている「ジャニーズ青春ドラマメドレー」には、嵐、KAT-TUN、関ジャニ∞、King & Prince、ジャニーズWEST、Sexy Zone、NEWS、Hey! Say! JUMPが登場。彼らが歌う楽曲を、懐かしの人気番組と共に振り返りたい。

嵐が歌う「愛されるより 愛したい」

 「愛されるより 愛したい」は、1997年にリリースされたKinKi Kidsの2ndシングルであり、堂本剛・堂本光一が主演した『ぼくらの勇気 未満都市』(日本テレビ系)の主題歌だ。

 相葉雅紀と松本潤も参加していたことから、嵐にとっても思い出深い1曲。オンエアから20年後、KinKi Kidsのデビュー記念日でもある2017年7月21日にはメンバーが再集結し、20年後の世界を描いたスペシャルドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』が放送されるという粋な展開も見せてくれた、まさにジャニーズドラマの名作だ。

 残酷な事件が続いていた1990年代、そして災害に心を痛めた2010年代。突然襲い来る悲しみにジャニーズのアイドルが光を照らしてくれるのは、いつの時代も変わらない。明るく吹き飛ばす気分ではないときにも、KinKi Kidsが得意とするマイナー調の楽曲ならそっと耳を傾けることができる。そんなことを感じさせてくれる、こちらの主題歌もジャニーズソングの名曲だ。

NEWSが歌う「宙船(そらふね)」

 「宙船(そらふね)」は、2006年にリリースされたTOKIOの35thシングル。作詞・作曲を手がけた中島みゆきは、本作で第48回日本レコード大賞の作詞賞を受賞。〈おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールをまかせるな〉という強いメッセージは、老若男女問わず多くの人の胸に響いた。

 長瀬智也が主演した『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)の主題歌であり、ドラマのイメージに合わせてロックナンバーにアレンジされているという。『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』には、長瀬が演じた主人公・榊 真喜男の親友で最大の理解者である桜小路 順役で、手越祐也が出演していた。

 交友関係の広そうな手越だが意外にもジャニーズの先輩で連絡先を知っているのは、「長瀬(智也)くん、(国分)太一くん、相葉(雅紀)くんぐらい」だとラジオで語っている。ボーカリストとして音楽を愛する長瀬と、歌に対する並々ならぬこだわりを持つ手越。ドラマでの共演から続く、ふたりの友情に思いを馳せながら聞くのも、また一興だ。

関ジャニ∞が歌う「Can do! Can go!」

 「Can do! Can go!」は、1998年にリリースされた、V6の2ndミニアルバム『SUPER HEROES』の収録曲。ジャニーズJr.による冠番組『8時だJ』(テレビ朝日系)のオープニングでよく歌われていたこの曲は、ジャニーズメンバーにとって“校歌“ともいえる1曲。

 滝沢秀明を引退を前に、2018年12月29日には一夜限りの復活を果たした。滝沢秀明、嵐、山下智久、生田斗真、風間俊介、長谷川純らが集まり、さらに療養中だった今井翼まで駆けつけて、タッキー&翼のラストステージも実現したことでも大きな感動を呼んだ。ジャニーズJr.黄金期から約20年。当時の少年たちは、今では日本のエンタメ業界に無くてはならない存在に。

 そんな成長ストーリーに胸を熱くした方も少なくなかったはず。もちろん、関ジャニ∞のメンバーもジャニーズJr.黄金期の主要メンバー。「東の滝沢、西のすばる」と、滝沢と人気を二分していた渋谷すばる、そして錦戸亮が、別の道を歩み始めたのは寂しい限り。だが、新たな一歩を踏み出した今の関ジャニ∞こそ、この前向きなテーマソングがよく似合う。

KAT-TUNが歌う「ミッドナイト・シャッフル」

 「ミッドナイト・シャッフル」は、1996年にリリースされた近藤真彦の42ndシングル。堂本光一の初の単独主演連続ドラマ『銀狼怪奇ファイル〜二つの頭脳を持つ少年〜』(日本テレビ系)のオープニングテーマとして使用された。ミステリアスでハードボイルドなテイストは、KAT-TUNがデビュー当時から放つヤンチャな香りとマッチする。

 今年、堂本光一が座長を務めるミュージカル『Endless SHOCK』に、主人公のライバル役で上田竜也が出演することが決定した。実に17年ぶりの出演となる上田は、製作発表の場で「(当時)クソみたいなプロ意識で光一くんに迷惑をかけた」と振り返る。堂本光一も「こいつらをステージに上げないでくれ」とスタッフに掛け合ったほど、昔のKAT-TUNには手を焼いていた様子。

 嵐の櫻井翔を「アニキ」と慕い忠義を尽くす上田のこと、きっと今夜はその成長した姿を見せようと気合みなぎるパフォーマンスを見せつけてくれるに違いない。そして、共に荒波を超えてきた亀梨和也、中丸雄一も、負けず嫌いな血が騒ぐと期待している。

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