欅坂46 二期生は、グループ飛躍のカギになるか ”立ち位置”を掴みだしたメンバーの動向から考察
11月22日発売の情報誌『B.L.T.』2020年1月号の表紙を欅坂46の二期生全員が飾っている。また、欅坂46ならではのクールなテイストの撮り下ろしグラビアが巻頭20ページに渡って特集され、その後には貴重なメンバーインタビューも収録。インタビューの内容は、加入時からのこれまでの約1年間でそれぞれメンバーが変化した点や、今後の活動の目標を二期生全員で語り合うというもの。同誌には他にも、上村莉菜と原田葵の2人の撮り下ろし写真や小池美波の1万字インタビューも掲載されており、ファン必携の一冊となっている。
昨年の加入からアニバーサリーライブや欅共和国、夏の全国ツアー、そして東京ドーム公演に至るまで怒涛の一年を過ごした二期生。この短期間で急成長を遂げた彼女たちは、いまや欅坂46というグループを考える上で欠かせない存在になっている。ファンの間で繰り広げられる会話も、心なしか彼女たちにまつわる話題が席巻している印象だ。オーディションの開催が発表された当初はメンバーの新規加入に不安を募らせる声も見受けられたものの、やはり彼女たちに寄せられる期待は大きいようである。しかし、ここまで彼女たちに注目が集まる理由は何だろうか。
一人ひとりの個性を取り出せば十人十色で、それぞれに異なる魅力があるわけだが、一期生と二期生の最も大きな違いを挙げるとすれば、それは欅坂46というグループを知った状態で加入したかどうか、という点に尽きるだろう。当然一期生はそれまでにAKB48や乃木坂46といったグループしか存在しなかったため、カラーや方向性も知ることなく自分たちの個性を模索しながら活動してきた。そんな一期生と比べれば、欅坂46というグループを知った上で加入した二期生は、自分が所属したグループが「サイレントマジョリティー」や「不協和音」を歌うグループであることを理解しているはずだし、逆に自分たちの持ち歌が「ヘビーローテーション」や「恋するフォーチュンクッキー」ではないことも当然分かっているだろう。これにより活動に向かう姿勢は根本的に異なってくる。こうした前提を共有していることによる心の持ちよう、言い換えれば”覚悟”は決定的に差が出てくるだろう。その上で、自分たちはこのグループで何をすべきかを探りつつ、気付きながら成長していくことができるのが彼女たちの強みだ。そういう意味でも、同誌のグラビアで彼女たちの見せる表情は必見である。