「Your Song」インタビュー
SHE’S「Your Song」インタビュー 3カ月連続リリースの最後に贈る、“激しいからこそ泣ける”応援歌
SHE’S流のMaroon 5カバーにも挑戦
――そして3カ月連続配信の3曲とカバー曲がパッケージされて『Tricolor EP』としてフィジカルリリースされるわけですが、Maroon 5「She Will Be Loved」のカバーを聴きました。Aメロのコードが変わっているのが面白いですね。改めてこの曲をカバーした理由とアレンジ面での聴きどころを教えてください。
井上:元々は違う曲を選んでたんですけど、全員が共通して聴いているということで最終的にMaroon 5を選びました。でもその中でも「『Sugar』をやるのは俺らじゃないよな」みたいなところはあったし、音の透明度や空気感がSHE’Sでやったら絶対合うだろうと思ったのが「She Will Be Loved」でした。今は打ち込みでやってますけど、Maroon 5の初期ってバンドのサウンドがメインだから、それもSHE’Sとして表現しやすいんじゃないかということで。
アレンジに関しては原曲の美しいメロディが一番いいのでコード進行を抜本的に変えたわけではないですね。ただ、原曲ではイントロのギターに独特の哀愁があるんですけど、SHE’Sは爽やかだと言われることも楽曲によっては多いから、そういう“らしさ”みたいなものをイントロで出せたらなと考えました。あと個人的なお気に入りはアウトロですね。いろんなメロディが交差して終わっていくんですけど。あの手法が好きなんですね、単純に。
服部:確かに好きやな(笑)。「このアーティストのこういうとこ好き」っていうのが、この曲はデモが出来た時から音に出てましたね。すでにすごくいい感じでしたけど、レコーディングを経て、さらにいい感じに仕上がりました。
井上:blink-182の楽曲で、エンディングにボーカルのメロディが4種類くらいあってそれが綺麗に交わって終わる曲があるんですけど、初めて聴いた時、それがすごく衝撃的だったんですよね。なので今回の「She Will Be Loved」のカバーにそのアレンジを取り入れてみました。せっかく美しいメロディがいっぱい入っている曲なので、組み合わせてみようかなと。そこはお気に入りポイントですね。
――Maroon 5のカバーに持ってくるところがユニークですね。
井上:アレンジって無限なんですよね。もちろん、何でもかんでもアレンジしたらいいわけではないので、そこは難しいんですけど。でも改めて「カバーします」「アレンジします」っていう編曲をしたのは初めてだったので、新鮮だったし楽しかったです。多分、時間が経ったら「あ、ここもうちょいこう出来たな」っていう部分が見つかってくるだろうし、定期的にアレンジの作業も出来たらいいなって今回やってみて思いましたね。
――カバーこそバンドの色がわかりますからね。カバーしてみてどうでしたか?
木村:ドラムはSHE’Sらしいサウンドで差をつけていきたいなっていうのはあったんですけど、フレーズに関してはそこまで大きく変えたりはしてないですね。サウンドはすごく意識して、この曲をやるために改めて自分のサウンドを見つめ直したりもしましたね。
――デジタルリリースを経た上でのEPリリースは、これまでのリリースと心持ちは違う?
井上:やっぱり配信せずに4曲入りのシングルを出すのとは違いますよね。CDで初めて音源を聴くことができるというのも、宝箱の中身を見るようなワクワク感がリスナーにはあると思うんですけど。今回の形式に関しては、配信で聴けたり、YouTubeでMVも観れた上で、改めてCDが欲しいっていう気持ちを再確認できるものではあるのかなと。さらに自分に合った音楽の楽しみ方のスタイルがはっきりわかると思う。「今はCDいらんから」って人も出てくるだろうし、「歌詞カード見ながら聴きたいな」とか「特典DVDでライブ映像が見たいな」とか、それぞれの選び方ができる現代ならではの選択肢だと思うので、個人的にはいつものシングルを出す感じとはまた違いますね。
――リスナーが何を選ぶのか知ることができると?
井上:それを知れるのは楽しみというか、ちょっとワクワクします。
――今後に向けての試金石ではありますよね。何カ月かに1曲配信でシングルをリリースして、いずれ集合体としてアルバムをリリースするとか。
井上:そうですね。今回やってみて、それが軸でいいんじゃないかなと。やっぱり曲を作ってすぐ出せるのって強い。配信シングルはこれからもやっていきたいですね。
――そして、この配信リリースもニューアルバムに向けての制作の一環だったわけですが、現状、アルバムの進捗はいかがですか?
井上:次は「心について」のようなコンセプトで作ろうと思っていたから、今までで一番内省的な作品になるかもしれないです。そこも期待してもらいつつ、まずは配信した3曲やシングルをじっくり楽しんでもらえるとうれしいですね。
(取材・文=石角友香)
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■配信情報
Digital Single「Your Song」
11月23日(土)
配信リンクはこちら
Digital Single「Masquerade」
9月16日(月・祝)
配信リンクはこちら
Digital Single「Letter」
10月21日(月)
配信リンクはこちら
■リリース情報
5thシングル『Tricolor EP』(読み:トライカラー イーピー)
発売:12月4日(水)
価格:
初回限定盤(CD+DVD)¥1,980(税込)
CD:
1.Masquerade
2.Letter
3.Your Song
4.She Will Be Loved
DVD:『SHE’S Tour 2019 “Now & Then”』 at Zepp Tokyo 2019.4.20
Change / Clock / ミッドナイトワゴン / 月は美しく / Sweet Sweet Magic / Dance With Me / Stand By Me
通常盤(CD)¥1,100(税込)
※CD収録曲は初回盤CDと同内容
完全数量限定盤(CD通常盤+オリジナルボディバッグ※UNIVERSAL MUSIC STORE限定商品)¥3,300(税込)
※CDは通常盤同梱。予約(購入)はUNIVERSAL MUSIC STOREにて
<購入者特典>
TOWER RECORDSオリジナル特典「オリジナルステッカーシート」
Amazon.co.jpオリジナル特典「デカジャケ」
その他CDショップ及びWEB「オリジナルクリアファイル」(A4サイズ)
※特典は先着、数量限定
■ツアー情報
『SHE'S Tour 2020』
3月14日(土)大阪・Zepp Namba
open17:00/start18:00
3月15日(日)香川・高松DIME
open17:00/start 17:30
3月22日(日)北海道・札幌cube garden
open17:00/start17:30
3月28日(土)福岡・DRUM Logos
open17:15/start18:00
3月29日(日)広島・CLUB QUATTRO
open16:45/start17:30
4月10日(金)長野・松本ALECX
open18:30/start19:00
4月18日(土)宮城・仙台Rensa
open17:15/start18:00
4月19日(日)新潟・NIIGATA LOTS
open16:45/start17:30
4月28日(火)愛知・Zepp Nagoya
open18:00/start 19:00
5月8日(金)東京・Zepp Tokyo
open18:00/start19:00
料金:前売 スタンディング¥3,800(税込・別途ドリンク代)
※大阪・名古屋・東京のみ :1Fスタンディング¥3,800/2F指定席¥4,300(税込・別途ドリンク代)
※未就学児入場不可。小学生以上有料
<SHE“Zoo”会員最速先行予約>
受付期間:11月22日(金)22:00〜12月3日(火)23:59
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※2枚まで応募可能
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