Juice=Juice「ひとそれ」が多くの人の心に響いた理由 山崎あおいの歌詞の魅力から紐解く

 「『ひとりで生きられそう』ってそれってねえ、褒めているの?」と、懸命に問いかけるような歌い出しにハッとさせられる。思い出されるのは、悲しみなのか怒りなのか、どうにも処理できない感情を抱いてしまった時に感じる、いろんな“わたし”が引き裂かれるような感覚。そうした揺れ動くわたしの背中を押してくれる楽曲が「『ひとりで生きられそう』ってそれってねえ、褒めているの?」、略称「ひとそれ」だ。

Juice=Juice『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?/25歳永遠説』(通常盤C)

 「ひとそれ」を歌うのは、ハロー!プロジェクト所属のアイドルグループJuice=Juice。パフォーマンス力の高いハロー!プロジェクトの中でも、随一のパフォーマンス力を誇るグループだ。2019年6月にはリーダーの宮崎由加が卒業し、“即戦力”と定評のある工藤由愛と松永里愛、2人の新メンバーが加入。金澤朋子、高木紗友希、稲場愛香、植村あかり、段原瑠々、宮本佳林に2人の新メンバーを加えた8人グループとなった。「ひとそれ」はもともと2019年6月に両A面シングル『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?/25歳永遠説』としてリリースされたが、日本レコード協会により8月度のゴールドディスクに認定されたり、『うたコン』(NHK総合)をきっかけに話題を呼びMVがYouTubeで再生回数230万回(2019年10月時点)を突破したりと好評を得ていることを受け、10月23日に「ひとそれ」の“New Vocal Ver.”を収めたシングル通常盤Cがリリースされた。同バージョンには新メンバーも参加し、また前回の歌割と全く異なるため違った印象の楽曲となっている。

『「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?』(リリック・ビデオ)

 「ひとそれ」がここまで評判を得た理由のひとつに、女性の心情と共鳴するような歌詞の力強さが挙げられるだろう。大人っぽいグループの雰囲気とも相まって、歌の世界観は幅広い層、特に大人の女性に受け入れられた。同曲の作詞・作曲は、シンガーソングライターの山崎あおい。これまでもアンジュルムの「泣けないぜ……共感詐欺」「Uraha=Lover」、鈴木愛理の「君の好きなひと」、「私の右側」、そしてJuice=Juiceの「微炭酸」など女性アーティストに多数楽曲提供している。

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