三代目JSB 岩田剛典、GENERATIONS 関口メンディー…演技で表現に磨きかかるEXILEパフォーマー
今やドラマ界において欠かせない存在となっているLDHの“俳優班”。10月期のドラマでは『HiGH&LOW THE BEST BOUT』(水曜25時09分・日本テレビ系)以外にも、LDHから4人のタレントが出演している。劇団EXILEの鈴木伸之が『G線上のあなたと私』(火曜22時・TBS系)、小野塚勇人が『特命刑事カクホの女2』(金曜20時・テレビ東京系)で名バイプレイヤーぶりを見せているが、中でも注目したいのが、フジテレビ系月9ドラマ『シャーロック』に出演している岩田剛典(EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)とフジテレビ系木曜22時『モトカレマニア』の関口メンディー(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)。パフォーマーとして活躍している2人が俳優として新たな役柄に挑戦し、その演技が好評を博している。
岩田剛典が出演している『シャーロック』は、アーサー・コナン・ドイルによる推理小説「シャーロック・ホームズシリーズ」を原作とし、令和の東京に舞台を置き換えドラマ化した作品。主役のシャーロックに相当する犯罪コンサルタント・誉獅子雄をディーン・フジオカが演じ、その相棒であるワトソンに相当する精神科医・若宮潤一を岩田が演じている。月9初出演というだけでも世間から注目されるが、世界的に有名で重要なキャラクターはまさに大抜擢と言える大役だ。
KRUMPをルーツにキレのあるワイルドなダンスと、見る者を虜にするキラースマイルで人気を集める岩田は、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして活動する傍ら俳優としても大活躍。主演映画『植物図鑑』では、子犬系男子と呼ばれるほど可愛らしい青年を演じたかと思えば、『HiGH&LOW』のコブラ役では、狂犬のようなワイルドな役を演じたりと、パフォーマンス同様に俳優としてもワイルドな面とキュートな面を使い分けている印象を受ける。
しかし今回の若宮潤一役は、今まで良い子の仮面を被ってきたとてもナイーブな役柄で、また誉が自分本位でエキセントリックな性格な分、対照的な常識人としての役割を担っている。岩田の必殺技とも言えるキラースマイルは極力抑えられ、イライラしたり諦めたりしながら誉に翻弄されていく。岩田が演じる不憫な様子がとても面白い。また普段笑顔が少ない分、たまに垣間見せる笑顔に破壊力があり、秘められた魅力が切り札になるような、徐々に岩田の長所が引き出されていく美味しい役柄だと考える。
これから誉との関係性や心情にどのような変化が生じ、それをどう演じていくのか注目していきたい。また、今回のような抑える演技が自在にコントロールできるようになれば、パフォーマンスにおいても今年30代となった岩田の新たな表現力の武器になっていくのではないか。