>  > s**t kingz踊る令和版スーダラ節

『メリーオドリマX'mas』開催特別連載 「スーダラ節 feat. BUSINESS FISH」インタビュー

s**t kingzが語る、令和版「スーダラ節」を踊る意義 「いかにもダンサーっぽいことはしたくない」

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 “体は人間で頭は魚”のサラリーマンを主人公にしたアニメ『ビジネスフィッシュ』(TOKYO MX・BS11)とs**t kingz(シットキングス)のコラボレーションが話題を集めている。

 昭和36年の大ヒット曲にして、植木等を昭和のスターに押し上げた「スーダラ節」(ハナ肇とクレージーキャッツ)をプロデューサーのXLII(シリー)、ラッパーのDOTAMAがサンプリング。この“令和バージョン”の「スーダラ節」(「スーダラ節feat.BUSINESS FISH」)のMVにs**t kingzが出演し、令和のサラリーマンとしてキレキレのダンスを披露しているのだ。またアニメ『ビジネスフィッシュ』の主人公が踊りまくるCGバージョンのMVにもモーションキャプチャーを利用してs**t kingzのメンバーが参加。昭和と令和のエンターテインメントをつなぐ、意義深いコラボとなっている。

 リアルサウンドでは、s**t kingzのメンバー4人にインタビュー。令和バージョン「スーダラ節」MVの制作を軸にしながら、10周年を経た現在のモードについても語ってもらった。(森朋之)

「こういう動きは初めてだな」と思った(NOPPO) 

ーーアニメ『ビジネスフィッシュ』とs**t kingzのコラボレーションによる、令和バージョン「スーダラ節」のMVが話題を集めています。このMVのオファーがあったときは、どう思いましたか?

shoji:最初に話を聞いたときは、すぐにイメージが浮かばなかったんですよ。「令和バージョンの『スーダラ節』で魚が踊るので、カッコいいダンスをお願いします」と言われて、「何を言ってるんだろう?」って(笑)。

kazuki:そうだね(笑)。

shoji:でも、『ビジネスフィッシュ』のビジュアルだったり、キャラクターを知るにつれて、プロジェクト自体がすごくおもしろいなと思って。ここにカッコいいダンスがあったらいいだろうなということも理解できたし、ぜひやらせてください、と。

「スーダラ節 feat. BUSINESS FISH」MV/歌:BUSINESS FISH feat.植木等/ラップ:DOTAMA/ダンス:s**t kingz(シットキングス)

ーーまずは楽曲が解禁されると同時に、CGによるMVが公開されました。この映像はモーションキャプチャーを使って制作されたとか。

shoji:はい。シッキンにとって、初モーションキャプチャーだったんですよ。

kazuki:ダンサーの方でモーションキャプチャーをやったことがある方もいらっしゃると思いますけど、僕らはいままで経験がなくて。実際に撮影する前は、「動きに制限があるんじゃないか」「実際の人間の動きほどは細かく表現できないんじゃないか」と勝手に思ってたんです。でも、やってみるとぜんぜんそんなことなくて、自分たちの踊りがそのままCGに反映されて。すごくおもしろかったですね。

shoji:頭が魚だから、ちょっとの動きのズレが大きく出るんですよ。それもぜんぶリアルタイムで確認しながら撮影できて。

NOPPO:画面を見ながら踊って、CGの動きをチェックして。ゲームをやってるような感覚でしたね。

Oguri:オフィスとか居酒屋の映像もすでにできていたから、そのなかでCGのキャラクターが踊るのがめちゃくちゃおもしろくて。背景のビジュアルもすごく凝ってるんですよ。ちょっとVRに近い感覚もありましたね。

kazuki:キャラクターが暖簾をくぐるところとか、リアルだよね(笑)。

Oguri:そうそう。しかも360度で撮っていて。

Shoji:どのアングルからも見られるんですよ。あれはすごくおもしろいし、今後、いろんなことができそうだなと思いました。たとえば360度、好きな角度からダンスを見られる映像作品とか。

Oguri:いろいろ遊べそうですよね。

【実写ダンスMV】「スーダラ節 feat. BUSINESS FISH」MV/Dance:s**t kingz(シットキングス)

ーー実写バージョンのMVも素晴らしかったです。ダンスのクオリティの高さとコミカルな動きの組み合わせがレアだなと。

kazuki:自分たちにとってはけっこう得意なことなんですよね。振り付け自体はCGとほとんど同じで、s**t kingz っぽい感じになってるし、実写のほうは自分たちの顔で踊ってるので(笑)、いつも通りにやれて。

Oguri:曲もカッコいいですからね。音についても事前にみんなで話し合ったんですよ。いかにもダンスミュージックという雰囲気ではなくて、ちょっとダンスホールっぽいところもあって。

NOPPO:確かに。そこは新鮮だったかも。

kazuki:こういうストレートな日本語のラップの曲で踊るのも初めてでしたね。歌詞がガツンと響く曲だし、踊り甲斐がありました。

shoji:映像にもちょうどいい“昭和感”があるんですよ。制作を担当してくれた「ピンクじゃなくても」の監督が色味やアングルに昭和っぽい感じを入れてくれて。ダンスは今のダンスなんだけど、撮影方法や映像には懐かしさが感じられるというか。そのあたりもぜひ見てほしいですね。

ーー昭和を想起させる映像は、植木等さんが歌った「スーダラ節」に対するリスペクトの表れなんでしょうね。

shoji:そうですね。撮影前に植木さんが「スーダラ節」を歌った映画(『ニッポン無責任時代』)の映像も監督に見せてもらったんですけど、その雰囲気も入っていて。いきなり画面が一色に染まったり、文字がドーンと大きく出てくるところとか。当時の植木等さん、最高にカッコいいんですよ。

kazuki:オシャレだよね。僕も今回、初めて「スーダラ節」を歌っている映像を見せてもらったんですが、「この感じでやりたい」と思いましたから。

NOPPO:植木さんが歌っている場面を見て、「こういう動きは初めてだな」と思いました。いい意味でおもしろくて、頭に残る動き方なんですよね。サラリーマンの役だから衣装はスーツなんだけど、どこかカワイイところもあって(笑)。

Oguri:宴会のシーンのなかで、いきなりミュージカルみたいに歌って踊り出すのもいいなって。最近のミュージカル映画のような(演出的な)飛躍ぶりがすごいなと。こういう映画が昭和の日本にあったことを知らなかったんですよね。

kazuki:うん。海外のミュージカル映画の名場面、たとえば「Singin’in the Rain」の映像を目にする機会はあるけど、日本の作品はほとんど知らなかったので。まだまだありそうですよね。

ーー植木等さんもそうですが、“おもしろくてカッコいい”パフォーマンスが出来るのもs**t kingz の魅力だと思います。ただカッコいいだけではなく、何か違う要素を入れたいという気持ちもありますか?

shoji:うん、ありますね。

kazuki:世間のみなさんが想像するストリートダンサーみたいなことをやりたくないというか(笑)、ちょっと抵抗があるんですよね。それが「おもしろいことをやりたい」という気持ちにつながってるのかなと。

NOPPO:普通には踊りたくないところはあるかも。ヒネくれてるんでしょうね(笑)。

kazuki:今回の『ビジネスフィッシュ』とのコラボの場合、キャラクターもシュールだし、実写版のMVでカッコつけてダンスしても合わないですから(笑)。

ーーさらにアニメではすでにオンエアが終わってしまいましたが、s**t kingzが登場キャラクターとして踊っているTikTok風のエンディング映像も話題になりましたね。

kazuki:「スーダラ節」は全員“タイ”ですけど、こっちの曲はいろんなキャラクターに扮してるんですよ。shojiくんは女性役です(笑)。 

shoji:はい(笑)。そのほかにイカとエビもいるんですけど、アニメでは大人しいキャラが激しく踊ってたり、ギャップもかなりあって。

NOPPO:撮影現場は爆笑でした(笑)。

Oguri:(笑)「スーダラ節」のCG版のMVもそうでしたけど、誰がどのキャラクターになって踊ってるのかというクイズ企画をTwitterでやったのですが、これがけっこう当たってるんですよ。それぞれに踊りのクセがあるので、わかっちゃうみたいで。

      

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