木村拓哉、なぜ再び歌を歌いたくなったのか ラジオで語られたソロアルバム制作の経緯

 木村拓哉がパーソナリティを務めるラジオ『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)での「2020年1月、アルバム出します」という突然の発表から早1カ月。10月27日放送回では、改めて木村の口から「アルバムに関するメッセージは、本当にたくさんいただきました、ありがとうございます!」と、多くの反響に対して感謝の言葉が述べられた。

 「この番組にお迎えした素晴らしいアーティストの方々との再会というか、音楽活動への応援がありまして」と、改めて音楽活動を始動させた背景を語る木村。「自分の中では“そういうタイミングがあったらね”っていう、なんか社交辞令でいた」と、どこかで慎重になっていたようだ。

 だが、そんな木村に対して、稲葉浩志をはじめとしたアーティストたちは「なんでやらないの?」とフラットに声をかけてくれたという。さらに、リスナーからの声も「お願いだからやってください」という熱量より、「可能性があったら待ってまーす」と、こちらもフラットな温度感だったと言及する。

 確かに、考えてみれば歌というのは、歌いたくなったときに歌うものだ。歌いたいのなら、すぐにでも協力する人たちがいること。そんな気持ちの高まりを、いつでも待ってくれるファンがいること。そんなことを、シンプルに思い出させてもらったような感覚だったのではないか。

 今の木村だからこそ、奏でる音楽を、もっとフリーに。何かに縛られたり、急かされたりせず、木村の中から“歌いたい”という気持ちが芽生えたのなら、それがまさに出航のとき。“Flow”という番組名にふさわしく、まさにその“流れ”がやってきたというタイミングなのだろう。

 歌い手・木村拓哉に楽曲提供をしたいと、手を挙げたアーティストは数知れず。レコード会社のもとに寄せられた楽曲は「ドサッと」半端ない量だったという。それだけ多くの人が、新たな船に乗り込む気持ちでいてくれたということ。「そのみなさんの気持ちもすごく嬉しかったし、感謝しています」と続けた。

 そうして、木村をキャプテンとする、アルバム『Go with the Flow』のクルーには、稲葉浩志、川上洋平([ALEXANDROS])、LOVE PSYCHEDELICO、森山直太朗、槇原敬之、水野良樹(いきものがかり、HIROBA)、Uru、小山田圭吾(コーネリアス)が参加する。
また、『みんなの写真で木村拓哉を作ろう!「1/木村拓哉」』と題したモザイクアート企画も始動。誰もが『Go with the Flow』のクルーとして参加することができる(応募期間は10月31日23時59分までなのでお忘れなく!)。さらに番組では「ライブ行きたいです」というお便りに応える形で、「騒げる場所は今探していますので楽しみに待っててほしいです!」と嬉しい報告もしてくれた。歌を直接聞くことができる機会も今後できるようで続報が待ち望まれる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる