SKE48 大場美奈が“アイドル以外の活動”にも挑む理由「この先どうなるかなんてわかんない」

SKE48大場美奈が“アイドル以外”にも挑む理由

「ここでの経験や感覚は次の場所にも繋がっていく」

ーー大場さんにとって「アイドル」として歌やパフォーマンスで表現することと、「役者」として演技で表現すること、それぞれどのような違いがあると思いますか?

大場:SKE48やAKB48の活動では、歌詞に書かれた感情を歌や踊りを通して表現してきました。例えば、切ない歌詞であれば切なく表現したり。でもそれは、あくまでも秋元(康)先生が書いてくださった歌詞があって、それに乗せている自分たちの表現なんですよね。一方でお芝居は、自分の表情や身体を動かして発しないと、演じるキャラクターの思いが表現できない。音楽で言うところの歌詞のように台本の中身をお客さんが見ることは絶対に出来ないから、演劇の場合は私たちが舞台上で表現することがすべてです。そういう意味では、大変さの種類も全然違うので、それぞれのアプローチも異なりますね。

ーーAKB48やSKE48のメンバーの方とお芝居の話はしますか?

大場:稽古の期間中、みんな全然連絡をしてこないんです。SKE48のライブのリハーサルを名古屋でやっているんですけど、みんなは私がその公演に出ることを知らなかったみたいで。メンバーから「え、このライブに出るの?」って驚きながら連絡が来ました。その流れで「忙しいと思ったから連絡できなかった」みたいなやりとりをしたんですけど、私としては「全然平気だよ」みたいな(笑)。みんな、色々と気をつかってくれているみたいです。

ーーInstagramでは、島崎遥香さんと会っている様子をアップしていましたね。島崎さんもドラマや映画に出演していますが、意見をもらうことはありますか?

大場:会ったときは、お互いの仕事の近況を話したりしますけど、前に映画のお芝居で悩んでたときに連絡したこともありました、普段から演技について聞いたりはしないですね。その時に(島崎は)「とにかく現場にいる監督に任せることが一番」と言っていて、私も「確かにそうだよな」って納得しました。わからなくて困ってる時は、その場にいる監督や演出家の方を頼って、作品への理解を深めることが一番なのかなって。ただ、ぱるるは私と世代も近いし、どういう人かも知っているので、出演作品を参考にすることはありますね。

ーー大場さんが日々新たなことにチャレンジする上で原動力となっているのは、ご自身のどのような思いなのでしょうか。

大場:純粋に“やりたい”という思いです! これをやりたいなって思ったときに行動に移せるのはすごく幸せなことだから、いろんなことにとにかく挑戦していくしかないなって思っています。いつか急に「コックさんになりたい」って言い出すこともあるかもしれない(笑)。私、この先どうなるかなんてわかんないなって思ってるタイプなんですよ。だから、この先のこととか、今の自分をスキルアップしたくて……っていうよりは、私は今「お芝居がしたいな」って思っているから、お芝居ができてすごく嬉しいし、幸せです。

ーーその都度、自分のやりたいことに正直に生きるということですね。

大場:その場その場で生きてます(笑)。今は、初主演ならではの緊張感やドキドキを体に刻み込みたいと思っています。ここでの経験や感覚は次の場所にも繋がっていくし、そうやって私はどんどん成長していくのかなって。舞台が終わる11月中旬までは、『ハケンアニメ!』のことしか考えてないと思います。

(取材・文=北村奈都樹/写真=はぎひさこ)

舞台『ハケンアニメ!』オフィシャルサイト

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