BLACKPINKを支持する三つのクラスタ グループが生み出す熱狂の先に広がるもの

BLACKPINKが生み出す熱狂の先に広がるもの

 もちろん、一つ目のクラスタに属していても二つ目のクラスタに属していても、今回の『KILL THIS LOVE -JP Ver.-』を手に取る人は少なくないだろう。個人的に、BLACKPINKの音楽に最も中毒性を覚えるのは、韓国語の破裂音を多く含む独特の響きによる抑揚のはっきりしたフローと、ラップミュージックのビートとの相性の良さからくる気持ち良さにある。そういう点では、表題曲の「Kill This Love -JP Ver.-」はオリジナルのフローとの変化がポイント。一方、カップリングのメロディ主体のEDMチューン「Don’t Know What To Do -JP Ver.-」やライブではシングアロングが起こりそうなミディアムチューン「Hope Not -JP Ver.-」は日本語バージョンになったことではっきりと親しみやすさが増している。また、「Kill This Love」同様にビート主体の曲ではあるものの「Kick It -JP Ver.-」は音の隙間も多く日本語詞がはっきりと聞き取れることもあって、日本語バージョンならではの魅力を称えている。

 今年、コーチェラで最高のステージを披露し、世界4大陸を巡るワールドツアーを成功させたBLACKPINK。正直、オリジナルのリリースから約半年後に『KILL THIS LOVE -JP Ver.-』がリリースされると最初に聞いた時は「今の彼女たちにとってこのリリースはどういう意味があるんだろう?」とも思ったが、少なくとも日本の(特に三つ目のクラスタに属する)オーディエンス、リスナー、視聴者にとって本作には大きな意味がある。今やBLACKPINKが生み出す熱狂の“エリア”の先に広がっているのは、アジアのポップミュージックの最前線だけではなく、日本の音楽シーンが見失って久しい世界のポップカルチャーの最前線なのだから。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「Rolling Stone Japan」などで対談や批評やコラムを連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)。最新刊『日本代表とMr.Children』(ソル・メディア)。Twitter

■リリース情報
アルバム『KILL THIS LOVE -JP Ver.-』(Interscope Records)
2019年10月16日(水)リリース
①初回限定盤(BLACK Ver.)/ ¥4,000+税
-1CD(全10曲収録)
+A4 Size SPECIAL PHOTO BOOK(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
-スペシャルパッケージ仕様 
-豪華封入特典
・B3ポスター(BLACK Ver.)
・フォトカード(集合1枚+ソロ4種のうちランダムで1枚)(BLACK Ver.)
・ステッカーシート(BLACK Ver.)
・フィルム型しおり(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
・ポラロイド風カード(ソロ4種のうちランダムで1種)
(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
*特典応募シリアルアクセスコード付き

②初回限定盤(PINK Ver.)/ ¥4,000+税
-1CD(全10曲収録)
+A4 Size SPECIAL PHOTO BOOK(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
-スペシャルパッケージ仕様 
-豪華封入特典 
・B3ポスター(PINK Ver.)
・フォトカード(集合1枚+ソロ4種のうちランダムで1枚)(PINK Ver.)
・ステッカーシート(PINK Ver.)
・フィルム型しおり(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
・ポラロイド風カード(ソロ4種のうちランダムで1種)
(BLACK Ver./PINK Ver. 共通)
*特典応募シリアルアクセスコード付き 

③通常盤 / ¥2,400+税
-1CD(全10曲収録)  *特典応募シリアルアクセスコード

ソロ盤(数量限定)
各1CD(全10曲収録) 
*特典応募シリアルアクセスコード
④JENNIE Ver. / ¥2,400+税
⑤LISA Ver. / ¥2,400+税
⑥JISOO Ver. / ¥2,400+税
⑦ROSÉ Ver. / ¥2,400+税

<収録曲>全形態共通
1. Kill This Love -JP Ver.-
2. Don't Know What To Do -JP Ver.-
3. Kick It -JP Ver.-
4. Hope Not -JP Ver.-
5. DDU-DU DDU-DU (Remix) -JP Ver.-
6. Kill This Love -KR Ver.-
7. Don't Know What To Do -KR Ver.-
8. Kick It -KR Ver.-
9. Hope Not -KR Ver.-
10. DDU-DU DDU-DU (Remix) -KR Ver.-

<封入シリアルコード 応募特典>
A賞:【BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA】日本公演 
チケット付きオフィシャル出待ち 70名×4回公演分(東京/大阪/福岡) 計280名
B賞:直筆サイン入りポスター 30名
C賞:スペシャル待受け(画像) 200名

BLINK JAPAN限定
BLINK JAPAN(BLACKPINKファンクラブ)会員限定で「KILL THIS LOVE -JP Ver.-」リリース記念グッズ付初回限定盤(BLACK Ver.) 、初回限定盤(PINK Ver.)を販売。
詳しくBLINK JAPANサイトにて。

■ツアー情報
『BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA』日本公演
2019年12月4日(水)東京ドーム
2020年1月4日(土)京セラドーム大阪
2020年1月5日(日)京セラドーム大阪
2020年2月22日(土)福岡ヤフオク! ドーム

『BLACKPINK 2019-2020 WORLD TOUR IN YOUR AREA』SOLD OUT!
2019年
【アジア】
1月11,12, 13日 タイ (バンコク) IMPACT ARENA, MUANG THONG THANI 
1月19, 20日 インドネシア (ジャカルタ) ICE BSD
1月26日 中国 (香港) ASIA WORLD-EXPO, ARENA
2月2日 フィリピン (マニラ) MALL OF ASIA ARENA
2月5日 シンガポール (シンガポール) SINGAPORE INDOOR STADIUM
2月23, 24日 マレーシア (クアラルンプール) MALAWATI INDOOR STADIUM, SHAH ALAM
3月3日 台湾 (台北) NTSU AREA (LINKOU ARENA)
【北米】
4月17日 アメリカ(L.A.) THE FORUM
4月24日 アメリカ(シカゴ) ALLSTATE ARENA
4月27日 カナダ(ハミルトン) FIRSTONTARIO CENTRE
5月1, 2日 アメリカ(ニューワーク) PRUDENTIAL CENTER
5月5日 アメリカ(アトランタ) INFINITE ENERGY ARENA
5月8日 アメリカ(フォートワース) FORT WORTH CONVENTION CENTER
【ヨーロッパ】
5月18日 オランダ(アムステルダム) AFAS LIVE
5月21日 イギリス(マンチェスター) MANCHESTER ARENA
5月22日 イギリス(ロンドン) LONDON THE SSE ARENA, WEMBLEY
5月24日 ドイツ (ベルリン)  MAX-SCHMELING-HALLE
5月26日 フランス (パリ)  PARIS ZENITH LA VILLETTE
5月28日 スペイン (バルセロナ) PALAU SANT JORDI  
【アジア】
6月8日 中国(マカオ) COTAI ARENA, THE VENETIAN MACAO
【オセアニア】
6月13日 オーストラリア(メルボルン) ROD LAVER ARENA
6月15日 オーストラリア(シドニー) QUDOS BANK ARENA
【アジア】アンコール公演
7月12,13,14日 タイ (バンコク) IMPACT ARENA, MUANG THONG THANI 

■関連リンク
BLACKPINK JAPAN Official Website
UNIVERSAL MUSIC BLACKPINK SITE
BLACKPINK JAPAN Official FANCLUB「BLINK JAPAN」
BLACKPINK Official YouTube Channel
BLACKPINK Official Instagram
BLACKPINK Official Facebook Account
YG ENTERTAINMENT(Korea) Official HP

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる