風男塾、ael -アエル-、EUPHORIA……“男装アイドル”の魅力溢れる『#だんぱら_フェス』レポ

『#だんぱら_フェス』レポ

 男装アイドルとして活躍する風男塾(ふだんじゅく)、ael -アエル-、EUPHORIA(ユーフォリア)からなる総合男装エンターテインメントプロジェクト・dreamBoatの合同ライブイベント『#だんぱら_フェス』が10月6日、東京・渋谷ストリームホールで開催された。それぞれが独自のカラーを持つ3組=計17人の“ドリームボート(魅力的な人物)”が集結。きらびやかなライブパフォーマンスと楽しいトークで会場に詰めかけたファンを魅了した。

 メンバーによる場内アナウンスに続いて本編がスタート。風男塾の代表曲のひとつである「男装レボリューション」のイントロが流れ出すと、出演者全員がステージへ。ハードなギターのカッティングに合わせて派手に踊る17人と、それに応えてサイリウムを大きく振るファンたち。瞬時にして会場はヒートアップした。“チェンメン(男装すること)”の美意識をアピールするこのイベントにふさわしい幕開けである。

 まずはユニット別のライブから。最初に現れたのは今年8月末にメジャーデビューしたばかりのEUPHORIAだ。1stシングルの「NEW HORIZON」をはじめ、カップリング曲の「君はDestiny」や「トパーズ色の太陽」で、dreamBoat内の最年少ユニットらしく元気いっぱいの歌とダンスで勝負。観客の声援も多く、早くもファンが急増しているようだ。

 ael -アエル-は黒をベースにしたスタイリッシュな衣装で登場。疾走感あふれるエレクトロダンスポップ「Dreamer」で客席を一気に沸かせた。7人編成によるダンスフォーメーションはワイルドで迫力があり、このユニットならではの魅力になっているようだ。続く「月のホログラフ」はシャッフルビートが印象的な少し大人びたポップス。ソフト&メロウなサウンドに合わせて美しい声を響かせる。そして「ロキ」(みきとP)ではファンキーなトラックとキレのいいフロウで観客を踊らせる。

 そして風男塾、彼らのステージはやはり別格だ。華やかなサウンドが鳴り響くと、あちこちから大きな歓声が沸きおこった。そのまま「友達と呼べる君へ」が始まると、あっという間にイベントは風男塾の単独公演のような雰囲気に。観客との一体感は3組の中でダントツに高い。次に披露したのは「草食ライオン」。歌詞の面白さをライブでしっかりと表現できるのは、数々の経験を積んだからだろう。ラストの「いい男」では、「男なら裸になれ!」とシャウトしながら男装アイドルとしての魅力を全開。短い時間でこれだけ観客をひき付けるユニットは決して多くはないはずだ。

 今回のイベントのハイライトと言えるのは、風男塾リスペクトカバーコーナーである。後輩のael -アエル-とEUPHORIAでシャッフルして2チームを結成し、それぞれ「Dash&Daaash!!」と「夢幻のプロキオン」をカバー。本家の風男塾とは違った魅力でファンを楽しませた。

 ここで風男塾が再び登場。トークコーナーでは愛刃健水が仕切り役となり、しっかり笑いをとるのが大阪出身らしいところだ。最後は全員で「これからはもっとセクシーにやらなきゃ!」と普段やらないような悩ましいポーズを決めて、会場は大盛り上がりに。

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