ラスアイ、霜降り明星は“公式お兄ちゃん”になれるか? 48&坂道でも築かれた芸人との密接な関係性
『NOGIBINGO!』シリーズ(日本テレビ系)のイジリー岡田、『KEYABINGO!』シリーズ(日本テレビ系)のサンドウィッチマン、『HINABINGO!』シリーズ(日本テレビ系)の小籔千豊もそれぞれ密接な間柄ではあるものの、断続的な放送であることからバナナマンやオードリーのような関係性までには発展していない。とは言え、小籔は主催フェス『KOYABU SONIC 2019』に日向坂46をブッキングしており、付かず離れずの特異な距離感が生まれていたりもする。
ここまで様々な例を挙げてきたが、ほとんどの場合がそのグループを深く知らないままにMCにつき、関係性を深くしていくというもの。もともとファンだったせいやが、『ラスアイ、よろしく!』でMCのポジションにつくのは非常に珍しいパターンであり、対照的に相方の粗品が全くラスアイを知らなかったというのも、ツッコミとして前のめりのせいやを一歩引いた目線で客観視できる要素だ。
これまで伊集院光、ユースケ・サンタマリア、カンニング竹山、おぎやはぎとMCのバトンが繋がれてきた『ラスアイ、よろしく!』。バナナマンと乃木坂46のように、今後はラスアイのライブで霜降り明星の2人が姿を見せたり、ステージにサプライズ出演ということもあり得るかもしれない。足並みを揃えて一緒に歩んでいくことを誓った霜降り明星の最初の仕事は、バラエティノリに慣れていないラスアイメンバーの魅力を引き出すこと。アイドル番組の芸人MCとして、新たな地位を確立できるか。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter