わーすたが明かす、ライブに賭ける情熱と本音「アイドルという概念を捨てて観てもらいたい」

わーすたが語る、ライブへの情熱と本音

バンドに負けないくらいの経験を積んできた自信

ーーバンドで歌うのは今回で3回目になりますが、これまでと違った部分はありましたか?

坂元:2年前にはじめて生バンドライブをやらせてもらったとき(『The World Standard ~夢があるからついてきてね~』2017年4月 Zepp DiverCity)と比べると、このスタジオライブを収録したときにみんなの成長をすごく感じました。前は、どうにかカッコ良く見せなきゃ、とバンドの音に負けないように精一杯追いつこうとしていたんです。でも今回の「PLATONIC GIRL」は全力で行って、「スタンドアロン・コンプレックス」では儚い感じに、とか1曲1曲の世界観というのを大事にしながら歌い方を変えたり、バンドに寄り添ったり、ちゃんと音を聴きながらパフォーマンスが出来ているなと思いました。

ーーわーすたとNEKONOTE BANDの関係性が、アイドルとバックバンドではなく、ちゃんとひとつのバンドになっていると、見ていて感じました。

廣川:「共鳴している」という実感はあります。前までは引っ張ってもらってる感が強くて。でも、この何年かで私たちもバンドさんに負けないくらいの経験を積んできたんだなと思っています。

ーーさて、そんなバンドスタイルで行うフリーライブが目前に迫っていますが、どんな感じになりそうですか?

廣川:そんなにアイドル、アイドル、してない感じだと思います。なので、アイドルのわーすたを求めて来た人は肩透かし食らっちゃうかもしれないけど、これが“いま”のわーすたなんです。今回見せたいのは、普段の対バンやフェスで見せているようなものではなく、5年目だからこそ見せられる幅広い楽曲とパフォーマンス、それなんです。

坂元:英語表記の“WASUTA”っていうイメージです。大人っぽくて、めちゃめちゃカッコイイ“WASUTA”。

廣川:タイトルはバッチリひらがなだけどね。『ゆうめいに、にゃる!!!!!』(笑)。

一同:(大笑)

小玉:SNSを見てると「はじめて観に行くよ」っていう方も多いので。名前はなんとなく知っていたり、知ってたけど、なかなかライブに行くことができなかったりとか、そういう方々を驚かせて圧倒したい、生のわーすたのすごさを感じてもらいたいです。

ーー自分たちを客観的に見て、普段のオケでやっているライブと今回のバンドスタイルライブ、何が違ってくると思います?

三品:スタジオライブ映像を見ていて思ったのは、いつもより堂々としているなということ。年を重ねて、たくさん身につけてきたものがあると思います。今回のフリーライブは挑戦でもあるし、これからにも繋がっていくものだとも思っているので。今、これに向けてのグループ全体の熱量がすごいんですよ。いつもワンマンライブって、みんなすごく緊張して迎えるんですけど、今回は「見せてやるぞ!」っていう強い気持ちでステージに立てそうです。

小玉:歌声も力強くなっていたり、カッコイイ立ち振る舞いとか、無意識的にもバンドさんに負けないパフォーマンスになっているなと、このスタジオライブの動画を見て感じたので、そこはライブで十二分に発揮出来ると思います。

坂元:普段のわーすたは、キラキラで「アイドルです!」っていう感じなんですけど、もっと人間味があるというか。キラキラしてるだけじゃなくて、一人ひとりが本当に芯の通った人間なんだという強い部分、そんな普段とは違うわーすたが絶対に見れるし、見せたいと思っています。セットリストも「これやりたい、あれやりたい」と限られたギリギリの中で、どうやってわーすたの良さを見せるかをみんなで一生懸命考えたので。キャピキャピだけでないカッコイイわーすたも、人間味のあるわーすたも、見て欲しいなと思います。

松田:昔から他のアイドルに負けない自信がある部分、大人のみんなや音楽制作のみんながこだわって作ってくれた楽曲やサウンド。そこをあらためてアレンジして、さらにこだわったものを届けられるという、私はそこが聴いてほしいポイントでもあります。

廣川:わーすたは凝った曲が多いですけど、それをバンドで演奏してもらうことによって音の深みが出てカッコよさが増し増しになるので、そこはシンプルに楽しんでもらえると思います。バンドからパワーをもらって、私たちもいつもの1.5倍くらいのパワーになってるし、いつも応援してくれているみんなにはアイドルという概念を捨てて観てもらいたい。そうではない人は、今持っているわーすたのイメージを良い方向に変えたい。この日は生バンドの良さはあるけど、何よりも私たちの決意を見せられるライブにしたいです。

松田:みんなの言葉を聞いていたら、何だか興奮して手汗が……。

(以下、感極まって涙ぐみながら)

 観に来てくれる人の「わーすたへの好き度」みたいなもので、見え方は変わってくるとは思うんですけど、たとえそれがあっても、来てくれた人全員の心に入り込んで、寄り添えるパフォーマンスができると、メンバーの言葉や想いを聞いて確信しました。

廣川 奈々聖
三品 瑠香
坂元 葉月
松田 美里
小玉 梨々華
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廣川 奈々聖
三品 瑠香
坂元 葉月
松田 美里
小玉 梨々華
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ーーグループとしてとは別に、いち個人としてこの日の目標などはありますか?

三品:バンド、野外、フリーライブ、って、私がずっと前からやりたかったことなんですよ。やっと念願叶ってできることなんで、めちゃくちゃイキり散らかして気持ちよく歌ってると思います。

ーー夜空に轟く三品節。

三品:ええ、“節”はもちろん(笑)。もうやりきってしまいたいなと。自分、目一杯楽しむ予定ですので、来てくれるみんなも自由に楽しんでもらえれば嬉しいです。

小玉:私はものすごい人数が来てくれることを想定をしているので。一番後ろの方はステージを肉眼で見ることが難しかったとしても、しっかりと届けたい。パフォーマンスメンバーとして、ダンスで曲の感情とか自分の想いとか、ここまで頑張ってきたものを後ろまでしっかり届くパフォーマンスをしたいです。

坂元:「わーすたとしてやってきた中で、一番のダンスを見せる」を目標にしようと思っています。「パフォーマンスメンバーだけど、ボーカルメンバーより目立って見えるぞ!」「坂元葉月って、あんな踊れたっけ?!」と言ってもらえるくらいのパフォーマンスを届けたいです。最近は毎日、体幹を鍛えてるんですよ、筋トレが本当に苦手なんですけどね。それと、ファンの方が上げてくれている動画を見て勉強しています。今までは自分中心に見ていたんですけど、「美里のここがすごいから真似しよう」とか、他のメンバーのいいところ、すごいところを自分もできるように研究中です。

松田:私、普段のライブではぶりっ子をしていて……、

廣川:ざわざわ……。

松田:自分の中ではざわつきもなくなるくらい、ぶりっ子が当たり前になってしまっていて。「みんなと楽しい時間を過ごしたい!」「好きになって!」というアイドル的な気持ちでライブをやっていて。もちろん、カッコイイ曲の時はカッコよさを見せたいという気持ちでやっていたんですけど、今回はバンドでのライブですし、この日は自分の意識をぶりっ子で包み隠さず、堂々と立っていたい。“軸が無さそうな人”ってよく言われるので、カッコイイ自分を見せられるパフォーマンスをしたいです。いつもは“ぶりっ子8割”だったので、ちゃんと五分五分くらいで……。

ーー半分は残すんだ?!

他4人:(大笑)

坂元:残ってんなぁー、えらい残ってんなぁー(笑)。

廣川:“カッコイイ6割:カワイイ4割”、くらいが丁度いいかな。

松田:じゃあ、メンバー推奨の“6:4”で! アイドルらしい可愛さもあるけど、わーすたらしいカッコよさを出していけたらと思います。ひとつの音楽を5人で作って、バンドメンバーの皆さんに力を借りて大きな空間を作れるようなパフォーマンスをしたいです。アイドルファンではない、一般の方にも「いい音楽やってるな」と思わせたいです。あ、あと、母に褒められたいです。厳しいんですよ、ウチの母(笑)。

廣川:私はよく「安定感がある」と言われるんですけど、嬉しい反面で自分の中ではネックになっていることでもあって。安定感だけのライブっていうのはあまり良いものではないと思っているんです。だから、この日は“生感のある廣川奈々聖”を届けたい、私もイキり散らかしたい。せっかくバンドなので、今まで見たことの無い自分が見たいと思っています。

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